入れ違い ページ25
「……ん？起きたん？」
「ゾ、ム……良かった…私成功したんだ…」
起きたら逆に私がベッドに寝ていた。きっとゾムが私に気が付いて乗せてくれたんだろう。
「回復魔法やろ？ありがとな」
と空いた手で私に触れた。片方の手にはなにやら紙が。
「何それ？」
「なんでも呪いらしいで」
「何が？」
「これ」
と言って手の甲にあったのはコンタミ様と同じ紋章が薄くついていた。
「…まさかあの男ゾムを呪術師にするつもり？」
「え…ほんま？」
「多分……「ええやん」…へ？」
予想外の言葉に驚き振り返るとニコニコしていた。この状況でそんな余裕…凄いな。
「よくない…下手したら死ぬかもしれないの！」
「…落ち着いて考えてみ。彼奴ら相性ええって言ってたやろ？早々簡単に死なすようなことせぇへんやろ」
冷静になってみればそうだ。私も純潔の魔術師。適正見付けることが既に難しいのに更に見付けるとなったら年単位になるな。
「…落ち着いたん？」
「うん…ありがと…」
「……」「……」
静まり返る。白い部屋だから余計に虚無を感じる。
何話せばいいのか頭で考えていたらゾムが口を開いた。
「…あんな。彼奴Aに俺が好意持ってる言うてたやん。」
焦っていて正直話が全然はいってきてなかった。
「…それ。ほんまのことやねん。」
「うん？知ってるよ。鬱くんもらっだぁ様も皆好意を寄せてくれるよ？」
「ちゃうねん。俺な…」
と言った所で辺りが霧が出てきた。霧というか…
「睡眠ガス…か」
「せやな…多少は耐性あるんやけどなぁ…流石研究施設？な訳あるわぁ」
と言ってフラフラゾムが立ち上がった。私は耐性が強いので直接注入されない限り平気だと思う。
だけど何処かからか吹き矢のようなものが腕に刺さり私は倒れた。
ゾムも私に気がつき近寄ったけど倒れてしまった。私が先に眠る前に手に温もりを感じた気がする。
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g - 続編のリンク貼ってくれるとありがたいです！！ (2020年2月25日 12時) (
レス) id: c5e6001023 (このIDを非表示/違反報告)
夏みかん(プロフ) - めちゃ面白いです！因みに自分名前をオランにしてるんですよ。zmさんの「〇〇居らんやろ？」って言葉自分の名前入れたら「オランおらんやろ？」になっててクソ笑いましたw (2019年7月2日 20時) (レス) id: 018891dee6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kamosasinwo | 作成日時：2019年6月19日 14時
