文豪たちの反応調査記録 其の漆

夢主が敵に襲われて、文豪が助けに来てみた (浩乃様リクエスト) ページ49

中島敦


「時雨さんから・・・僕の時雨さんから離れろ！！」

虎化した腕で敵をぶん殴ります。
敵は優に十メートルを越える距離を吹き飛びました。
彼の怒りと愛のパワーです。



太宰治


「随分と楽しそうなことをしているねぇ・・・私も混ぜてくれないかい？」

途中までは明るく、何時もの彼の話し方でした。
しかし、最後は地を這うような冷たさを孕んだ声です。
敵は其の瞬間、自らの死を悟りました。



江戸川乱歩


「此の名探偵の一番大切なものを奪おうとするなんて・・・いい度胸してるね」

貴方の目に涙が浮かんでいることに気がつくと、敵を無視して抱き締めにいきます。
敵は同行した与謝野さんの餌食になりました。



芥川龍之介


「・・・羅生門」

こつこつ、と足音が響き、其の音が止まった瞬間に敵は一片も残さず消えます。
顔をあげると、泣き出しそうな顔をした彼がいました。



中原中也


「ごめんな・・・怖かったよなっ、」

泣きじゃくる貴方の体を抱き締めて、彼まで泣き始めます。
敵は既に彼が倒してくれました。



フョードル・ドストエフスキー


「目を、瞑っていてくれませんか？」

何処からともなく聞こえた彼の声。
貴方は無意識に目を閉じていました。
其の後に感じたのは、大好きな彼の温もりです。



ゲスト


坂口安吾


「全く・・・貴方はどれ程心配をかければ気が済むんですか」

また寝不足なのか、栄養ドリンクを片手に持っての登場でした。
しかし、貴方の姿を見た瞬間に「遅くなってしまってすみません・・・無事でよかったです」と笑います。
部下たちはニヤニヤし乍「時雨さんが捕まった時一番焦ってたからなぁ」と云いました。

勧誘された夢主が文豪に付いていって、何をしたらいいか尋ねてみた (千羽様リクエスト)→←子供が姐さんに「バーバ」と笑顔で云ってみた (りん様リクエスト)

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