文豪たちの反応調査記録 其の漆

クリスマスにボッチな平凡地味主が文豪に会って気まずくなり「あ・・・はは！それでは私大事な人が待っているので！それじゃあ、さようなら！！」と云って逃げようとしたら、勘違いした文豪に手首を掴まれてみた (黛様リクエスト) ページ27

大事な人=アニメキャラです。

皆さんは誰を思いますか？
作者は・・・文豪キャラを除けば新宿住まいの人loveさんです。





中島敦


「あの・・・僕じゃ、駄目なんですか？」

消え入りそうな声で貴方に云う彼。
其の顔は真っ赤で、其の熱は次第に貴方の体へと移っていきました。



太宰治


「何処の誰だい？其の、大事な人って」

嫉妬からなのか、彼の目から僅かに光が消えます。
アニメキャラが其のまま現実に抜け出してきたと思えるような容姿の彼と並んで歩くのも悪くはないんじゃないですか？



江戸川乱歩


「僕は今じゃなきゃ嫌。アニメキャラになんて何時でも逢えるでしょ！」

特別な今日だからこそ、貴方と一緒にいたいんです。
然り気無く大事な人の正体を見抜くのはお見事ですよね。



芥川龍之介


「・・・僕も連れていけ」

まさかの反応に貴方は固まります。
次第に周囲からの視線が突き刺さってきました。
貴方は容姿を比較されている、と勘違いしていますが、実際は指名手配犯の彼が目立っているだけです。



中原中也


「逃げんなよ・・・なぁ、そいつのこと、俺より好きなのか？」

彼のギャップに貴方は内心で悶えます。
身長はほとんど同じの上、今日は少し厚底の靴を履いていました。
結果、彼は若干の上目使いなんです。



フョードル・ドストエフスキー


「僕といて比べられるのが嫌なんですか？」

こちらも簡単に大事な人の正体を見抜きます。
貴方が少しだけ頷くと「なら僕の家に来ませんか？」と誘われました。
・・・どうします？



ゲスト


福沢諭吉


「・・・いや、乱歩が・・・お前に逢いたいと云っていてな」

咄嗟に引き留めてしまった理由を乱歩さんのせいにします。
本当に貴方に逢いたいのは彼なんですけれどね。



森鴎外


「良かったらケーキでも食べないかい？其の大事な人も連れてくるといい」

貴方はケーキに釣られて彼について行きます。
貴方の大事な人がアニメキャラと知った彼は苦笑いをしました。



谷崎潤一郎


「僕のこと・・・嫌いになった？」

貴方の笑いがぎこちなく、作り物めいていたため勘違いされます。
「谷崎君のことが嫌いなんてそんなことないよ、寧ろだいす、き・・・」と云ってしまい、其のままの体制で二人とも赤面です。

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