文豪たちの反応調査記録 其の漆

感情を犠牲にした夢主が「私はもう、壊れてるんだ。今更感情の1つ消えた所でどうとも思わない｣と云ってみた (ユーリ様リクエスト) ページ16

前回の続きです。




中島敦


「其すら感じられないのは感情を無くしたからなんじゃないんですか？」

一つも感情を失っていない時なら、きっと感情を失うのが怖かった筈なんです。
しかし、貴方が一番最初に失ったのは恐怖でした。



太宰治


「・・・感情を失っているなら、どうしてまだ私のことを受け入れてくれるんだい？」

今の貴方には誰かを愛することすらできなくなっていました。
其でも、記憶が消えるわけではありませんからね。



江戸川乱歩


「時雨が何とも思わなくても、僕はっ、」

彼は感情をなくしてしまった貴方の分まで傷つき、涙を流します。
何とも思わない、なんて言葉は云ってはいけませんよ。



芥川龍之介


「壊れているのは僕の方だ」

貴方が感情を失い、確実に壊れていく姿を見ても彼は泣くことすらありません。
「僕の感情など・・・あってないようなものだ」と云います。
しかし、そう云う彼はひどく苦しそうな顔をしていました。



中原中也


「・・・莫迦野郎が」

其が貴方の本心であることが解るが故に、彼は悲しいんです。
今の貴方が、自分のことを何とも思っていないことも・・・解ってしまうから。



フョードル・ドストエフスキー


「嫌です。僕は絶対に」

此れ以上貴方が感情を失っていくのを見たくはないんです。
貴方の中に残っていた罪の意識が小さく悲鳴を上げました。



ゲスト


織田作之助


「俺にはたちばじょうお前を止める資格はない。だが・・・友人としては、しないでほしいと思う」

仕事上では上司であっても、友人としては対等ですからね。
彼の意見も少しは頭に入れておきませんか？

若年性アルツハイマーになった夢主が、文豪との思い出を忘れ始めてみた (ちぃ様リクエスト) ＋皆様への謝罪とご協力のお願い→←何かを得る代わりに何かを代償とする能力持ちの夢主が、感情を犠牲にして生きていたと知られてみた (ユーリ様リクエスト)

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