【ONEPIECE】月が綺麗だと、そう言って2【トラファルガー・ロー】 (ページ45)

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44.船長のお気に入りページ45

－ペンギンside－

クルーの病もすっかり治ったある昼下がり、組み手練習の休憩中に、ベポがねぇねぇ、とAに話しかけた。

ベポ「Aはさ、キャプテンとけいやくしたんでしょ？」

A「はい」

ベポ「能力の練習とかしなくていいの？」

後、敬語禁止って言ったでしょ！とベポがAをぎゅーっと抱き締める。

A「ごめんごめん、苦しいよベポ」

領主からAを連れ戻してから、ベポやイッカクをはじめクルーの一部は
「シャチだけずるい！俺達もタメで話せよ！」
と抗議していたが、Aは未だに慣れていないようだ。

ペン「確かに、どんなことが出来るのかは確かめた方がいいな」

A「それもそうですね」

そう言ってAはベポから離れて大きな狼の姿になった。

ベポ「でかいね！」

ペン「強そうだが、そうだ！大きさを変えれたりはするのか？」

A「やってみます」

この提案がダメだったのかもしれない…。

しゅるるるると小さくなった狼はまるでぬいぐるみのようになった。

A「どう？」

もふもふの狼のぬいぐるみのようなAが首を傾げる姿を見て俺は耐えられなかった。

ペン「かわいい！！！！！」

俺は勢いよくAを抱きしめた。

A「ギャウ！」

妹分なAを元々可愛く思っているのにそのAがもこふわぬいぐるみのようになってより可愛い。

ベポ「そんなに小さくなれるんだね〜」

ロー「なにしてんだ？」

ペン「キャプテン！ってあ！コラ逃げるなよA〜！」

甲板に現れたキャプテンに気を取られた隙にAがキャプテンの足元に素早く逃げた。

ロー「A？これがか？」

驚いたのか目を見開いたキャプテンがそっと足元のAに手を伸ばす。

(ふもっふかっ

ロー「！」

A「船長？」

(ふもふもふもふもふも…

A「！なんですかぁ！船長〜！」

Aの言葉に耳も貸さずキャプテンがモフり続ける。

ベポ「(キャプテン気に入ったんだねぇ)」

ペン「(俺もモフりたい…)」

キャプテンのモフりタイムはAが半獣人の姿になって怒るまで続いた。

(A「もー！なんですか！？」)

(ベポ「あ！半分人間になった！」)

(ペン「耳と手としっぽが狼って器用な残し方するなぁ…」)