【ONEPIECE】月が綺麗だと、そう言って2【トラファルガー・ロー】 (ページ37)

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36.強さの代償とクルーの危機ページ37

－no side－

ペン「どうして契約断ったんですか？」

ロー「…あれは強くなるための物じゃねェ。」

ローが守るために強くなればいいとAに言って3日後、ローは彼女からの契約してほしいという申し出を断っていた。

ペン「でも、契約をしないと能力使えないんですよね？」

ロー「デメリットもある。」

ペン「アイツも馬鹿じゃありません。そのくらい考えてると思いますよ。」

それに、と報告書をめくる手を止めてペンギンがローを見る。

ペン「俺達はアンタに命を預けてますし、アンタが死んだ時点で俺達も死んでます。」

だからそこまでデメリットでもないと思いますけどね。

Aを援護するように話すペンギンをローはひと睨みしたが何処吹く風だった。

ペン「思う所あっての事なら、本人に言ってあげて下さい。」

アイツちょっと凹んでますよ。
そう注意をしてからペンギンが部屋を出ていった。

ロー「(命だけじゃねェだろ。あいつが失うのは…)」

ローがそうため息をつくと、出ていったはずのペンギンがバンッとドアを開けて戻ってきた。

ペン「大変ですキャプテン！」

ペンギンの報告で男部屋に向かうと、クルーの大半が熱と全身の痛みに魘され、ベッドから動けない状態だった。
ローが診察すると、足は冷たく、上半身に行くにつれどんどん温度が高くなっていた。

ロー「他に倒れてねぇ奴は？」

ペン「俺達の他はベポとA、ウニだけです。」

ロー「メンバー的に昨日島に行ってない奴らか。」

ペン「はい。流行病があるという情報はなかったんですが…新たに発生したんでしょうか…」

ロー「取り敢えず情報収集と看病だ。」

ペン「看病は俺とベポ、ウニで引き受けます。情報収集ならAが1番ですし。」

ロー「頼んだぞ。」

A「イッカク姉さん運んできました。」

それぞれの仕事が決まった所でAがイッカクを運んで来た。

ロー「A、看病はペンギン達がやる。お前は俺と島で情報収集だ。」

A「はい！」