【ONEPIECE】月が綺麗だと、そう言って2【トラファルガー・ロー】 (ページ25)

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24.夕焼け小焼けページ25

－Aside－

あの後また泣いてしまった私が泣き止む頃にはもう夕方になっていた。

「水持ってくるから待ってて！」と取りに行ってくれたベポさんを待ちながら船のヘリに持たれながら小さくなった領主の島を見ているとペンギンさんとシャチが隣に来る。

A「船長もそうでしたが、2人もタキシード似合ってますね。かっこいい。」

シャチ「へへへ〜だろ！」

ペン「サンキュ。お前も綺麗だぞ。」

あ、でも…とペンギンさんが続ける。

ペン「キャプテンと帰ってきた時は一瞬誰かわからなかったぞ」

A「ウェディングドレス着るとそんなに違うものですか？」

シャチ「ドレスじゃなくてさ〜ってお前もしかして気づいてないの？」

「イッカクー！鏡持ってるか？」とシャチが姉さんに借りてくれた鏡を手に取る。
何かあったかな？と鏡を見ると信じられないものが映っていた。

A「！！！！これ…！！」

ペンギン「ダークオレンジってやつか？髪も目も綺麗な色だな。」

髪色と瞳の色が呪われる前のものに戻っていた。
母譲りの自慢の色に。

A「だから…船長、夕焼けっていってたんだ…」

ベポ「たしかに！夕焼けみたいだね！Aの色！」

「はい、どうぞ！」とベポさんが水を渡しながら褒めてくれる。

A「ちょ、ちょっと失礼します！！」

ペポさんから貰った水を一気に飲んでシャチに渡し、走って船長室へ向かう。

A「船長！！！髪！髪と目が！！！」

ロー「ああ。変わってるな。」

A「な、なんで…」

ロー「仮契約が無くなったからだろうな。」

大慌ての私に船長が静かに言う。

ロー「お前の能力は主従契約を元にする。
仮契約の時、中途半端とはいえ黒髪になっていたってことは、恐らく契約が結ばれると黒髪と金の目に変わるんだろうな。」

つまり、と船長がこちらを見る。

ロー「契約を結んでいない間はずっとその色だ。」

スッと立ち上がって船長が私の髪をひと房取る。

ロー「親譲りか？」

A「は、はい。母と同じ色です。とても、大好きな色です。」

ロー「そうか。前の瞳も月みたいで綺麗だったが…その色も良いな。」

A「！」

ロー「今日はアイツらが宴にすると騒いでた。主役がいねぇと始められねぇだろ。俺も後で行くから早く行ってやれ。」

A「え、あ、は、はい…」

(バタン

船長に言われて部屋を出るが、私は船長の言葉に昔の出来事を思い出していた。

A「まさか…ね。」