【ONEPIECE】月が綺麗だと、そう言って2【トラファルガー・ロー】 (ページ21)

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20.茨の道も何とやら② ページ21

ーno sideー

ローが領主と対面している頃、シャチとペンギンは薔薇人間フレディから逃げ惑っていた。

フレ「いつまで逃げる気ですか！さっさと捕まってしまえ！」

シャチ「捕まってたまるかよー！！！」

ペン「だがシャチ、このままじゃジリ貧だ、一旦体制を立て直すぞ！」

シャチ「OK！取り敢えずあそこに入ろう！」

そう言って2人が入った教会の隣の建物、パーティ会場にフレディも続く。
だが入ったパーティ会場は2人がいるにしては静かだ。

フレ「こんなところに隠れても状況は変わりませんよ。」

フレディがパーティ会場の中を進む。

ペン「今だ！」

(ドサドサッ！！

フレ「なっ！！…布？」
ペンギンの声と共に落ちてきたのは大量の布だった。

フレ「テーブルクロスか…？こんなもので何を…？」

ペン「今のうちだ！」

2人が出口の方に走る。

フレ「行かせませんよ！！」

フレディが大量の布を纏ったまま手の茨を伸ばして出口を塞ぐ。

シャチ「わっ！！くそぉ！！」

(バンッバンッ！バンッ！

フレディ「闇雲に撃ったところで当たってませんよ！」

焦って拳銃で反撃するシャチにフレディは嘲笑うように茨を出口からシャチとペンギンに向かわせようとする。

その時だった。

(ガッシャァーーーーーーン！！！

フレ「ぐああああ！シャ、シャンデリアだと！この程度の火…！！」

シャチ「そうだな、それがただの布ならな！」

シャンデリアの火が布に勢いよく燃え移りフレディの全身が炎に包まれる。

フレ「がああああああ！！！！！！」

ペン「俺達が何の準備もしてないと思ってたのか？」

シャチ「ちゃーんと作戦考えてるっての！」

2人は前日に結婚式準備スタッフに紛れ込み、
たーっぷりとオイルを染み込ませた大量の布を上から落とせるようにしていた。

ペン「ここまでの全部、」

シャチ「俺達の作戦だぜ！！」

ペン(ま、最初のシャチの発言は違うけど)

フレ「くそがあああああ！！！」

燃えた衝撃でフレディが意識を失った。

ペン・シャチ「俺たちの勝ちだ！！！」

(トンッ！

2人は拳を合わせた。

ペン「Aはキャプテンが連れてくるはず。」

シャチ「キャプテンが来たらすぐ出航出来るように準備しねぇとな！」