【ONEPIECE】月が綺麗だと、そう言って2【トラファルガー・ロー】 (ページ18)

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17.茨の道も何とやら① ページ18

－no side－

ペン「クソっ！」

目の前の敵を前にペンギンが悪態をつく。

シャチのダガーナイフもペンギンの持つ槍も、2人の前にいる執事服を着た男、フレディ・ラッカーの出す茨を傷つけられていない。

フレ「ロズロズの実の薔薇人間の私に、非能力者の貴方達が適うはずもないでしょう！？」

ペン「茨のくせに硬ぇなぁ！シャチ、大丈夫か！？」

シャチ「なんとかな！だが気づいたことがあるぜ！」

ペン「なんだ！？」

向かってくる茨を刃物でいなしながらシャチがドヤ顔で言い放つ。

シャチ「薔薇野郎、お前…手からしか茨でないだろ！しかも指の本数しか！」

ペン「！？」

フレ「…いや…出ますが？」

先程までは手元から出ていた茨が腕全体から数十本以上になってペンギンの頬を掠って壁に突き刺さった。

ペン「…ッ！！！」

シャチ「…あれ？」

ペン「シャチィ〜〜！！！！違うじゃねぇかー！！！」

シャチ「ごめんてペンギンー！！」

2人してローやAが行った扉とは反対側の扉に走る。

ペン「なぁにが、手からしか出ないだろ！(ドヤァ…だ！！バカシャチ！」

シャチ「な！じゃあお前もなんか策とかねぇのかよー！」

ペン「あるわ！！！」

シャチの文句にペンギンが後ろを向いてフレディの元に直行する。

ペン「植物ってのはなぁ！基本燃えるんだよッ！！！」

武器で向かってくる茨を叩き落としながらフレディに近づいたペンギンがジャケットからライターを取り出し火をつけてフレディに投げる。

ペン「どうだ！」

バックステップでシャチの元まで戻ったペンギンがニヤッと笑う。

フレディ「ぐああああ…とでもなると思いましたか？」

フレディは茨の燃えている部分を他の茨で断ち切り、再び元の姿まで茨を伸ばした。

ペン「炎もだめなのかよ！」

フレ「その程度の火では私は燃えませんよ！！…そろそろ終わりにしましょうか」

そう言うとフレディは全身を薔薇に変えだした。

フレ「薔薇人間(ローズマン)」

顔と思わしき部分は大きな大輪のバラに、身体は茨に変わり、全長は3mはあろうかというほどのまるで薔薇の化け物のように変身した。

シャチ「ペンギン…」
ペン「シャチ…」

ペン・シャチ「逃げるぞ！！！」

あまりの大きさに2人は一気に走る。

シャチ「どーするんだよアホペンギン！」

ペン「何とかするしかねぇだろバカシャチ！」

ペン「けど取り敢えず一旦逃げるぞーー！！」