【ONEPIECE】月が綺麗だと、そう言って2【トラファルガー・ロー】 (ページ13)

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12.手掛かりは絶望と共に① ページ13

－ローside－

全く出てこないAの情報にクルーの雰囲気も落ち込む。
結婚式に乗り込むにしろ何かしらAについての情報がないと…失敗する。

そんな重い空気の中、会議室の扉が開いてシャチの包帯を替えに行っていたベポが現れた。

ベポ「キャプテン、Aのこと…どう？」

ロー「…」

何も言えることがなく沈黙する。
正直決定打となる情報はない。結婚式を無闇に突撃するしかないのか…？

ペン「……？ベポ、お前何持ってるんだ？」

ベポ「あ、そうだよ！キャプテン、これキャプテンの？医務室にあったよ！」

ベポが見せてきたのは悪魔の実に関する本だった。
前の島の図書館で手に取ったまま持ってしてしまったらしい。

ロー「あァ。」

そう言って受け取ろうとすると「あっ！」とペポが転びかけて俺の足元にバサッと本が開かれて落ちた。

ベポ「ごめん、キャプテン！」

ロー「気にするな。別に俺のじゃねェ。」

ベポを宥めながら足元の本を拾おうとすると開かれたページの内容が目に入り動きが止まる。

ロー「…！！！」

ペン「どうしました？」

ロー「ベポ…お手柄だ。アイツの呪い、分かったぞ。」

ベポ「え！？」

開かれていたページはある悪魔の実について書かれていた。
だが同時にある事実も分かってしまった。

ペン「…それにしては嬉しそうじゃありませんが…」

ロー「…まァな。あいつの悪魔の実はゾオン系幻獣種のイヌイヌの実モデル黒狼。名の通り黒い狼に変身できる。だが他の動物になる能力と違うのが主従関係による能力使用だ。」

契約によって主と主従関係を結ばない限り能力を使用できず、契約がない限りはただのカナヅチ人間だという。

この契約は、主を裏切るもしくは主が死ぬと能力者も死ぬというデメリットがあるが、非常強い能力を得られるという。

ベポ「あの痣は？」

ロー「仮契約の証らしい。本契約と大分と違って能力者は主の許しがなければ変身できない。そして命令違反は死ぬほどの激痛が走る。主が死なない限りは契約も解かれない。」

イッカク「そんな下僕みたいな…」

ペン「ちょ！ちょっと待ってくださいよ！！！じゃあ、あれは…あれは！」

ペンギンも事実に気づいたらしい。俺は頷いて口を開く。

ロー「あァ。今日広場で見た傷付けられた黒狼は…」

ロー「Aだ。」

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能力について分かりにいとコメントあれば説明ページ後々付けます！