検索窓
今日:34 hit、昨日:120 hit、合計:332,011 hit

ページ25

残ったのは、さすがに善逸を一人にはできないなと思ったからだ。寝てたらこいつは確かに強いけど、起きてる間はめちゃくちゃ怖がりだしすぐ泣くし喚くし、そんな奴を一人で残す、っていうのが気が引けた。

視線を下にやれば、体育座りのまま何やら落ち込んだ様な顔をする善逸が大人しくそこにいた。


「俺、嫌われてんのかな」

「はい?」


いきなりそんなことを言われてちょっとびっくりした。え、どうしたの。


「普通置いていくか? 仲間を、道端に。説得しない? 仲間なら。三人で説得してくれたらさ、行くからね、俺だって。それなのに二人でさ、怖い山の中へ、すたこらさっさですか。置き去りにされた俺の気持ちを……」

「じゃあ今私が説得したら善逸山の中に入るの?」

「…………」

「黙んなや」


置き去り、ってんなら私もされてる気がしないでもないけど。でも私は自発的に残ってるから置き去りじゃないね!!
はあ、とため息を吐いて、どうしたもんかと山を見る。行くのは確定としても、こいつをどうやってその気にさせればいいのやら。誉め殺すにしてもこいつ自分が強いって自覚ないからなぁ……チョロい様で手強いんだよなぁ……。

うーん、と眉を寄せて考える。そんな最中に、チュンチュンと可愛らしい鳴き声がした。声の主は善逸の雀。いつの間にやら私の鴉もその隣にいる。
チュンチュン、チュチュン、と鳴く雀は何かを訴えている様だ。大方早く助けに行かなくちゃ、みたいなことを言っているんだろう。分からんけど。

*→←*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (275 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
550人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 転生 , トリップ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ユズヒ(プロフ) - nogiruka03161さん» コメントありがとうございます! 絶世の美少女とはなんと嬉しいお言葉。夢主が聞いたらドヤ顔で調子に乗りますね。その認識で大丈夫です!それ故に言葉遣いや所々の残念さが目立つというか際立つというか玉に瑕……みたいな感じです! (2019年10月7日 23時) (レス) id: 717d8ad01f (このIDを非表示/違反報告)
nogiruka03161(プロフ) - 前から思っていたのですが、夢主の美少女レベルはどれくらいなんでしょうか。主要人物は、禰豆子ちゃん、胡蝶姉妹、カナヲ、蜜璃ちゃん、鬼側なら堕姫と、美少女や美人が多いですよね。善逸の過去の発言や鬼に容姿で目をつけられるあたり絶世の美少女と認識してます。 (2019年10月7日 21時) (レス) id: 5ed8b171b4 (このIDを非表示/違反報告)
ユズヒ(プロフ) - 夜美さん» ありがとうございます!個人的に善逸との絡みは私も書くの好きなのでそう言って頂けるととても嬉しいです!鴉は焼き鳥になりました。 (2019年10月5日 19時) (レス) id: 717d8ad01f (このIDを非表示/違反報告)
夜美 - 巫女ちゃんと善逸の絡み好き。善逸と残ってあげるの今まで見たことないからおぉこれいいなって思った、デス。(ちょっと鴉風)あと善逸の優しさと巫女ちゃんの赤面好きそれをからかう鴉も (2019年10月5日 9時) (携帯から) (レス) id: 17b8cf45ac (このIDを非表示/違反報告)
ユズヒ(プロフ) - 夜美さん» ありがとうございます!手紙だとあいつは大体おちょくってくる奴です。そうなんですよ!絶対可愛いなと私も書きながら思いまして!!絶対!!可愛い!!! (2019年9月22日 10時) (レス) id: 717d8ad01f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ユズヒ | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年9月16日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。