第47話 藤の花の家紋の家 ページ2
辿り着いたのは門に“藤”と家紋が描かれた家だった。りんりんと虫の鳴き声を聞きながら、私は頭に疑問符を浮かべる。
「藤の花の家紋……」
炭治郎が呟いたところを見るに、彼も意味がよく分かっていないらしい。
ええっと? 見たところ民宿ってわけでもないっぽいし、これ多分普通にどちらさんかの家だろうけど……え、何これどういうこと?
善逸を見ても、ふるふると首を振られた。こいつも意味が分からないとのことだ。
「カァアア! 休息、休息ゥ! 負傷ニツキ、完治
スルマデ休息セヨ!」
「ユックリ休ム、デス!」
「えっ……? 休んでいいのか……!? 俺とA、今回、怪我したまま鬼と戦ったけど……」
「それな」
「ケケッケ」
「ケケッケ、って……」
「デススス」
「笑い方独特だなおい」
ケケッケもあれだけどデスススってなんだデスススって。もはやそれは笑ってんのかなんなんだどういうこっちゃ。善逸は手に留まった雀から何か聞いてるみたいだけど意思疎通できないんですよね? 意味……なくないですか……。
「こいつら食おうぜ」
「ナニッ!?」
「ス!?」
「突然の低い声でのマジトーン。伊之助おこじゃん。それともお腹空いてるだけ? うーん、鴉捌くの初めてだから上手くできるか心配なんだけどなぁ」
「それ以外なら捌けんの!?」
善逸に驚かれた。え、うん、捌けるよ。魚とか鳥とか兎……はまだないけど。捌ける理由とか聞くなよな……魚は前世でだけど鳥とかは……神様から無理やりさせられたんだよね……あの野郎自分も捌き方知らないくせにさぁ、人にやらせんなよ私も知らねぇよ……。
あれ最初殺さなきゃだから、もうそこから鬱じゃん。泣いたわ。ガチ泣きしたわ。
552人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユズヒ(プロフ) - nogiruka03161さん» コメントありがとうございます! 絶世の美少女とはなんと嬉しいお言葉。夢主が聞いたらドヤ顔で調子に乗りますね。その認識で大丈夫です!それ故に言葉遣いや所々の残念さが目立つというか際立つというか玉に瑕……みたいな感じです! (2019年10月7日 23時) (レス) id: 717d8ad01f (このIDを非表示/違反報告)
nogiruka03161(プロフ) - 前から思っていたのですが、夢主の美少女レベルはどれくらいなんでしょうか。主要人物は、禰豆子ちゃん、胡蝶姉妹、カナヲ、蜜璃ちゃん、鬼側なら堕姫と、美少女や美人が多いですよね。善逸の過去の発言や鬼に容姿で目をつけられるあたり絶世の美少女と認識してます。 (2019年10月7日 21時) (レス) id: 5ed8b171b4 (このIDを非表示/違反報告)
ユズヒ(プロフ) - 夜美さん» ありがとうございます!個人的に善逸との絡みは私も書くの好きなのでそう言って頂けるととても嬉しいです!鴉は焼き鳥になりました。 (2019年10月5日 19時) (レス) id: 717d8ad01f (このIDを非表示/違反報告)
夜美 - 巫女ちゃんと善逸の絡み好き。善逸と残ってあげるの今まで見たことないからおぉこれいいなって思った、デス。(ちょっと鴉風)あと善逸の優しさと巫女ちゃんの赤面好きそれをからかう鴉も (2019年10月5日 9時) (携帯から) (レス) id: 17b8cf45ac (このIDを非表示/違反報告)
ユズヒ(プロフ) - 夜美さん» ありがとうございます!手紙だとあいつは大体おちょくってくる奴です。そうなんですよ!絶対可愛いなと私も書きながら思いまして!!絶対!!可愛い!!! (2019年9月22日 10時) (レス) id: 717d8ad01f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ユズヒ | 作者ホームページ:
作成日時:2019年9月16日 16時