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「ひぃ！？ え、なに、なんで死んでんの！？ なになに怖いんだけど！ ほんとなにもういやああああ！！」
…………は？
泣き叫びながら身体を震わせているけどいやお前何言ってんの？ その鬼斬ったの君じゃん？ え、そうだよね？？ うん……？
何が何やらてんで分からない。どういうこと？
ぎゃあぎゃあと叫ぶあの子のなんとまあうるさいこと。私が眉間につくる皺を深くしたところで、また彼は何か口にした。
「っていうか！ さっきから誰！？ 誰かいるんでしょ！？ いるなら出てきて俺のこと守ってよおおおお！」
オロロン、と泣く彼に、私は目を見開いた。
え、なんでバレた？ 私音立ててた？ 嘘でしょ？
いやほんと最近こんなんばっかね！！
「っ！」
突然彼が身体を跳ねさせ視界を一点に集中させた。なんだ？ と思って私もそっちに視線をやって、納得。鬼だ。
男の鬼。あ、口に血つけてる。…………あの少年のじゃないよね？
「ひぃいいいまた鬼！？ いやだいやだもうほんとにいやだああああ！ 死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ絶対死ぬってええええ！」
うっるせぇ……。
いや君強いじゃない。さっき鬼倒してたじゃない。いけるいける。
吐いたため息にはそんな意味を含んでいる。
大丈夫かな、とその場を去ろうとした時、どしゃ、と音がした。また鬼斬ったかな、と後ろを振り向け、ば。
金髪の子が、尻餅をついていた。鬼の前で、身体を震わせて、尻餅。
いや待って待ってそれは駄目でしょなにどうしたの、なんで立たないの！？
ぶわっ、と額に汗が滲む。どう考えても緊急事態。なんで刀抜かないの？ なんで震えたままなの？ え、え、なんで！？
鬼が舌なめずりをしてあの子に一歩、また一歩と近づくのに、あの子は一向に立とうとしない。あれもしかして腰抜かしてる？ 嘘でしょ？
考えてる暇はもうなかった。
私が登っている木からあの子までの距離はざっと八メートルといったところ。以外に近い？ 私もそう思う。
足元の木の枝は彼の方角に真っ直ぐ伸びているけどそこまでの長さはない。これならいける。
「“
とん、バク転の要領で後ろに飛び、その勢いのまま木の幹に両足をつけて足を曲げ踏み込み。
刀は両手で持ち胸の前で横にする。
「“彗星”」
木の幹を強く蹴って鬼目掛けて斜めに落ちるように突っ込む。そしてそのまま──。
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ひめ(プロフ) - 手鬼遭遇時の夢主の心中がまさに『平和な日本で生きた転生者』の葛藤でとても惹き込まれました。まあ実際鬼滅世界に放り込まれたらこうなりますわな…って思いが強いです。面白い！！ (2022年11月18日 17時) (
レス) @page50 id: 46aa1d2279 (このIDを非表示/違反報告)
ユズヒ(プロフ) - ルーナさん» コメントありがとうございます！私なりに調べてみたのですが、“一息で言う”という意味で“ノンブレス”と使う方が多く、夢主もそっち側かなぁと思いこちらの単語を使いました。今の所変更する予定はないのですが、読みづらくなっていたのなら申し訳ありません。 (2020年3月28日 2時) (レス) id: 717d8ad01f (このIDを非表示/違反報告)
ルーナ - �爛離鵐屮譽広瓩茲蝓↓爛屮譽好譽広瓩諒�が馴染みがあるます。 (2020年3月27日 23時) (レス) id: f3f2e83d09 (このIDを非表示/違反報告)
ルーナ - �爛離鵐屮譽広瓩茲蝓↓爛屮譴轡譽広瓩諒�が馴染みがあるます。 (2020年3月27日 23時) (レス) id: f3f2e83d09 (このIDを非表示/違反報告)
ユズヒ(プロフ) - ルイリカさん» あ！！？？本当ですね！！？ ご指摘ありがとうございます！ 修正致しました！！ (2020年3月18日 0時) (レス) id: 717d8ad01f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユズヒ
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作成日時：2019年7月17日 0時
