色鬼14 ページ41
改竄の修正が完了したのか、完全に空間の壁が割れると、キャラは眩しそうに目を細めた。
『＊ちっ…。アメリア、もう戻れ。そろそろ時間だ。』
分かった。
身体に戻ると、眩しい感覚が私にも伝わって来る。時間、とは私の身体を心配してだろう。私は別に、半分こしてもいいのに。寂しくないもの。
キャラは私の身体から出ていき、隙間を埋めるように私は私の身体に入って行く。身体の感覚がしっかりとして行って、同時に酷くGをかけられているような感覚に陥る。
酷く視界が荒んで、身体に力が入らなくなる。頭がクラクラと正常に働かない。吐気がして来て、嗚咽を漏らしてしまう。
キャラと身体を貸し借りすると、どうしてもこの症状…いや、もっと酷い症状が出てしまう。だって言ってしまえば身体の所有権が変わるのだ。キャラのLVで身体にも変化が訪れると言うのに、それが急速に戻って行けばそれはそれは負担がかかる。
これでもキャラが長時間居たから軽い方なのだ。というか、気絶してないから非常に良いと言える。
『う、っぇ…うぶ、ぅ……。』
力の入らない身体を無理矢理動かし、フリスクが居るであろう場所に足を進める。フリスクならばどうにかしてくれる、そう、思って。
Sionちゃんに一言説明を入れるべきだろうか、でも、言えそうにない。
ふらふらと覚束ない足で歩きながら、早く治れと念ずる。後ろから心配するように私の名前を呼ばれた気がする。
『…アメリア。』
不意に、私の身体に何かが掛けられる。人肌に暖かみを持っていて、それでも重く感じてしまって私は体制を崩す。前に倒れ込むようにすると、慣れた硬さの腕に持ち上げられた。
ふわりと、安心する香りに包まれる。
『フリスク、』
『良いよ、無理しないで。』
優しい声色に力が完全に抜けてしまって、フリスクに身を預ける。フリスクは私をいつものように抱き直す。
『…申し訳ないけどSionさん。少し副作用が出てるから、アメリアは少し休ませるよ。』
「……ご自由に。」
そんな会話が酷く遠くに聞こえたと思った次の瞬間には、私の意識は飛んでしまった。
続く (更新停止中)
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カマ猫(プロフ) - エユ（このみ☆）さん» ありがとうございます！エユ（このみ☆）さん毎回コメントくれるの本当励みになります(*^ω^*)体調崩さない程度に楽しく書かせて頂きます！コメントありがとうございます。 (2019年8月14日 22時) (
レス) id: 6d716ce25d (このIDを非表示/違反報告)
エユ（このみ☆）(プロフ) - またまた続編、おめでとうございます！(なんだか毎回コメント書いている気もします←)体調を崩さない程度に、頑張ってください！(これもコメントで言った気がします…←) (2019年8月14日 22時) (レス) id: 565c3a754b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カマ猫 x他1人 | 作成日時：2019年8月14日 22時
