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28話 ページ35

寂雷「マズイ、このままでは」

pipipipipipipipip、pi,pi,pi

正常な音に戻る機械

寂雷「ふぅ、ご家族に連絡を」

危ない場面を乗り越え、家族に連絡をするよう看護師に言いつける

看護師「分かりました、連絡してきます」

看護師が慌ただしく出ていくなか、寂雷が眠ったままのAに話しかける

寂雷「何故いきなり、こんなにも悪化したのです、Aさん」

当然、Aは答えない

寂雷「もし一郎君が、帰った直後に症状が悪化したんだとしたら、どれだけ苦しかったか」

切なそうな顔をして言葉を詰まらせる寂雷

落ちていたナースコールを見て、全てを悟った寂雷

寂雷「ホントに申し訳ありません」

悔しそうに謝る寂雷

バタバタ

何人かの走る足音が聞こえて来る

バン!

荒々しく開け放たれたドア

ハアハア

山田兄弟は走ってきた事で息が上がっていた

一郎「先生!Aは!?」

寂雷に詰め寄る一郎

寂雷「一時は危ないところでしたが、今は落ち着いています、ですが油断はできません、今度いつ危ない時が来るか分かりません、もしかしたら今夜が峠になるかもしれません」

二郎「そんなッ!」

三郎「嘘だ、そんなっ」

それぞれ、泣きそうな表情を浮かべていた

一郎「Aは一体いつから苦しんでいたんですか?」

悔しそうに聞く一郎

寂雷「正確には分かりませんが、一郎君が帰った、すぐ後かと」

一郎「そんなッ、俺があと少し傍に居たらAが一人で苦しむ事はなかった?、そんな、俺のせいでAは一人で」

寂雷「定かではありませんが」

二郎「でっ、でも何でナースコールを鳴らさなかったんだよ!」

三郎「もしかして、ならせなった?」

寂雷「はい、Aさんは一度はナースコールを鳴らそうとしましたが、おそらく、視界が霞み手を滑らせ、落としてしまった、そして、ベットから転落する事を恐れた彼女はベットの上で看護師に見つかるまで苦しみ意識を落とした」

二郎「そんなに苦しんでたのに、落ちるのが怖かった?何で!」

寂雷「苦しんでいる状況でベットから落ちれば床でのたうち回る、それも視界が霞んでいる状況で
まともにナースコールが押せるかもわからない、それを恐れたんだと思います」

苦痛の中で、一人で居るのは一体どれだけ、怖く、苦しく、寂しかったのだろう

カラカラ

左馬刻「Aが危ないってホントか」

そこには、マットリが揃っていた

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琉羽珠(プロフ) - いえいえ!ご指摘ありがとうございます!しっかり訂正させていただきました! (2020年12月28日 19時) (レス) id: 17f1310539 (このIDを非表示/違反報告)
麗奈(プロフ) - この2つは、ちょっとおかしいので、訂正した方がいいと思います。それでいいのなら良いですけど。人の作品に口を出してしまい申し訳ございませんでした。 (2020年12月28日 19時) (レス) id: a8792a9d0d (このIDを非表示/違反報告)
琉羽珠(プロフ) - わかりました!それも直します (2020年12月28日 19時) (レス) id: 17f1310539 (このIDを非表示/違反報告)
麗奈(プロフ) - それとIQですが、平均的には100前後が一般的なIQです。300?研究室に連れて行かれますよ。今までの人の中で最も高いIQでも100後半しかなかったはず。うろ覚えですが。せめて200にしましょう。それでも異次元レベルですので。 (2020年12月28日 19時) (レス) id: a8792a9d0d (このIDを非表示/違反報告)
琉羽珠(プロフ) - わかりました!ご指摘ありがとうございます! (2020年12月28日 19時) (レス) id: 17f1310539 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:琉羽珠 | 作成日時:2020年9月29日 21時

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