航海210日目 ページ46
side you
『船長さんから船に来た時の様子教えてもらってたんよ。やから、予想はついててん』
し「守れると思ってしまったんよ。今思えば慢心やった…ほんまごめん」
うら子ちゃん達の視線を受けながら2人で頭を下げ謝罪する
浦「船長から…否、今回こうなったのは俺がこの場所を覚えてなかったからだ」
『知らんかったんやろ？連れてこられる時は逃げ道を探させない為屋敷までの風景は見せてくれへん。うらたんの髪とか話し方からするとあの国出身やないから国も違う』
船「そこまで分かるんか」
し「ある程度はな」
逃げ出せたという事は道を知っている
だからうらたんは出身国から逃げ出したとばかり思っていた
勇気のある子で、知らない所を駆けずり回って逃げたとは考えもしなかった
島「そうかもしれんけど、2人が気にする事や無い。これはうらさんが解決すべき事や」
『そうかもしれんけど…』
坂「そうやって！それに2人はうらさんが過去を思い出してパニクらん様に落ち着かせたり、大丈夫か確認しに行ったりしたんやろ？」
気付いてたんか…
違うな、今気づいたんやな
し「捕まってる人らの様子が余りにも酷かったら見るだけで辛くなるやろうしな」
う「そこまでしてたのなら謝る必要０よ」
さっき迄怖い程の殺気を纏っていたうら子ちゃんは溜息をつき呆れた様に笑った
さ「あの…人が寝てるんやけど？ここで作戦会議する必要あったん？」
さか子が起きたようだ
多分煩かったせいだろう
なにせさか子の眠るベッドの横のソファに座り話していたのだ
『さか子！何処か痛いとこある？』
さ「大丈夫」
し「欲しいもんある？」
さ「特には…」
う「使えそうなのここしか無かったのよ」
さ「そうなんか」
やや不服そうに呟き、寝ていた時の話を聞いてきたので掻い摘んで話すと「すぐ出発できるで！」と言ってきた
勿論うら子ちゃんに「お馬鹿」と一蹴され、出発は明日になった
さか子は不貞腐れながらも了承し、改めて怪我の具合を自分で確認していた
見た目は酷く範囲も広いが浅い傷ばかりなので、さか子の見立てでは額の傷以外は数日あれば完治するらしい
し「全員無事に戻れるな」
『うん』
し「私らも少し寝よ。志麻とセンラが見張っててくれるらしいし」
『せやね』
本当に皆が無事で良かった
長かった
漸く船に帰れる
安堵感からか眠気が襲って来て私はゆっくりと目を閉じた
To Be Continued
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純奈(プロフ) - 初コメ失礼します！この作品が面白くて、最初からいっきに読みました！大変な事もあると思いますが頑張ってください！更新を楽しみにしています!! (2020年5月8日 3時) (
レス) id: 653fe62b39 (このIDを非表示/違反報告)
愛鞠_あいまり_(プロフ) - 話しやすい方がいいですよね。しんどいだけですから（マイペース人） (2019年12月20日 16時) (レス) id: ef3cf9b79e (このIDを非表示/違反報告)
愛鞠_あいまり_(プロフ) - いえいえ、大丈夫ですよ。(タメでいいのにと思ってしまったことは書かないでおきます) (2019年12月4日 11時) (レス) id: ef3cf9b79e (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 初めまして！コメントさせていただきます！お話の構成がすごくて、繰り返し読ませていただいています！これからも更新、頑張ってください！（推しの話や……！） (2019年11月26日 16時) (レス) id: 21491b69d7 (このIDを非表示/違反報告)
kuria(プロフ) - はじめまして！面白すぎて1日でここまで来てしまったw更新頑張ってください！ (2019年11月5日 21時) (レス) id: 3b6c9a1b80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アシアト | 作成日時：2019年10月29日 22時
