金髪美女の海賊 5

航海206日目 ページ42

side sakako


ｶﾁｯ

「どうせ負けるなら、お前も死ね！」そう言うと伯爵はジャケットの内ポケットから何かのスイッチを取り出し押した

『早くここから出ないと！』
し「全員生き埋めや！」

えっ！？
生き埋め！？

マジか！？

ﾄﾞｫｫｵｵﾝ

爆発音しとるやん！！

坂「お前！うらさん離せや！」
伯爵「庶民が指図するな！これは俺の所有物だ！何したって俺の勝手だ！！」
島「そんな訳あるか！！」

なんで？

なんで？うらさんは1歩も動こうとしてへんの？それどころかなんで武器構えてるの？

ﾄﾞｫｫｵｵﾝ
ｺﾞｫｫｵｵｵｵｵ

まだ遠いけど、崩れていく音もする
もう時間が無い

う「浦田！今すぐそいつの手を振りほどいて！一緒に逃げましょ！」
船「そいつの所有物やないんやから、そいつに付き合う必要は無いんやで！？」
『うらたん！さっきも言ったと思うけど、うらたんは1人の人なんだよ！』

ｺﾞｫｫｵｵｵｵｵ
ﾄﾞﾝｯ

死ぬ気なん？

え？

嫌だ…

私ら仲間や無いの！？
なんで、その人の言う事聞くん？

う「早くしないと…！」
島「けど、うらさんがこっちに来てくれへん事にはどうしようも…」
坂「うらさん！」

私、まだ何でも言う事聞くってやつのお願い事して無い…
まだうらさんと旅したい
美味しいご飯食べたい
また訓練も見て欲しい

嫌や！嫌や！嫌や！！

死んじゃ嫌や！！！

さ「うらさん！」
船「さか子ちゃん？」

ドォォオオオン
ゴォォォオオオオオ

地鳴りと崩れる音が近い
逃げんとアカン…

さ「覚えとる？何でも言う事聞くってやつ。なぁ、私まだお願い事してへんよ？」
浦「それが何だよ」

反応してくれた！

さ「うらさんの秘密を知ったとしてもそんな事で軽蔑する人なんて居らへんよ！」
浦「もう無理何だよ！！！」

うらさん…
違う…そんな事ない…

さ「海賊が…うらたぬきが！そんな簡単に諦めるような事せんでよ！！」
浦「俺は海賊じゃねぇ！！」
さ「海賊や！！…って、え？」

うらさん、泣いてる？
こんなうらさん見た事ない…
うらさん…

私は少し近寄って手を差し伸べると、うらさんはビクッとして武器を構え直し、脅すみたいに剣を突き付けてきた

さ「誰も…誰も嫌わんから！！諦めんとって…手を伸ばして！！」
浦「さか子…」
さ「あん時のお願い、今するわ。一緒に帰ろ！それで、また一緒に馬鹿な事したい！」

やから、手を取って！

うらさん…！









To Be Continued

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