金髪美女の海賊 5

航海203日目 ページ39

side shima


島「殆ど片付いたな」
傭兵「騒がしいと思ったら侵入者が騒いでんな。変装してた奴らもいるし」
船「あれ？知ってたんです？」
傭兵「当たり前だろ。俺の団にお前らみたいなのはいねぇよ」

なら、何で逃がしたんや？

傭兵「なぁ、お前らのお仲間。茶髪の男がどんな奴か知ってるか？」
う「浦田の事を言ってるの？」
傭兵「あぁ。そんな名前だったか」

くつくつと喉を鳴らしながら笑っているそいつは会場を見渡し笑みを深めた

傭兵「あれはお貴族様のペットだよ。ついうっかり逃がしちまったらしいが、今頃前みたく精神ぶっ壊されてんじゃねぇか？お前らの知ってる浦田はもういねぇかもなwww」

時が止まったかのように動き回って戦ってた俺達は足が、体が固まった

島「は？何言って…」
う「助けないと…！」

動揺し、滑稽な程隙だらけやろう
けど体が言うことを聞かない

精神が壊されるって、今までの浦さんはもう居らんってどういう事や

嫌や…うらさん…
それに、ペットって所謂奴 隷…

船「もう居らんってどういう… 」
し「止まんな！足動かせ！攻撃し続けろ！死にたいんか！？」
島「あっ…」

しま子は動揺する事無く戦い続けていたらしく俺らに焦点を当てようとしていた敵を片っ端から殺っていっている

どうしてそんなに平気なんや？今までのうらさんがもう居らんかもしれんのに…

し「クソっ…意識持ってかれ過ぎや。どうすればええんや…」
傭兵「ん？お前も見た事あるな」
し「どっかの令嬢とかくだらん事で行ったら即刻殺すで？」
傭兵「怖い怖いw」

令嬢…
あぁ、そうや

しま子は豪商の娘やっけ？やから奴 隷もそういう事するのにも慣れとるんか

例えそれがうらさんでも平気なんや

自分の思考が暗くなる
悪い方に、誰かを憎む考え方に

し「ﾁｯ…うら子、志麻、センラ！しっかりしろや！今までの浦田が居らん？そんな訳無いやろ！浦田は絶対戻って来る！」
う「でも…」
し「お前らは奴 隷とかそんなくだらん事で浦田から離れるんか！？」
島「そんな訳…！」
し「やったら信じて待て！」
船「…せやね」
傭兵「ﾁｯ…」

無理やり沈んだ思考の中から引っ張り出された感じがせんでもないけど…
確かにそうやな

俺の方が年上やのに情けない
しっかりせんと

ここで、勝ってうらさんにはよ会いに行かんとアカンのに何してたんやろ

気合い入れんとな









To Be Continued

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