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航海197日目 ページ33

side urata


怖い…

誰か助けて
ここに居たくない
誰か…


坂田、まーしぃ、センラ、うら子、しま子、さか子、せん子…

誰でもいい
頼むから助けて…

伯爵「くくっ…あの蛮族の言っていた事は本当だったらしい。まさか逃げたペットが戻って来るとは思わなかった」
浦「う、あぁ…」
伯爵「あの時は10歳位の餓鬼だったが…成長したもんだ。見目麗しいのは変わりないが」
浦「ヒッ…」

恐怖で体が思う様に動かない俺を別室へと引っ張り、壁に着いていた金具に俺を拘束する手錠を取り付け鑑賞している中年の男

クライレス様…
俺を飼っていた男だ

伯爵「こんな服まで着て、人間の真似か?」
浦「ち、違っ…俺は…!?」

バシンッ

何処からか取り出した鞭が俺の体を強打する

浦「い゛っ!?」
伯爵「黙れ、教えたよなぁ。お前は俺のペットであって人間じゃねぇ!忘れたか?」
浦「う、うぅ…」
伯爵「なら…教え直さねぇと、なぁ?」

あぁ…また、アレを受けるのか
嫌だ…

伯爵「あぁ、ペットにそんなに上等な服は要らないな。まぁ下は履かせとくか」
浦「や、やめろ…」

思い出したかのように言うと、書棚の引き出しからハサミを取り出し、俺の服を切り始めた

上半身裸の状態にすると、再び鞭を取り俺の体に鞭の先を這わせると


バシンッ

強ばる体に激痛が襲った

バシッバシンッ

打たれた所が熱を持ち
何度も襲う激痛に意識が薄れていく

今の俺はきっと惨めな姿だろう
こんなの…俺じゃない
こんな姿の俺は彼奴らに見せられない
きっと嫌われる

嫌だ…嫌われたくない…
どうせ嫌われるなら、いっその事…

意識を失う寸前

全てを諦めた俺を見てクライレス様は「くくっ、おかえり。渉…」と言って、笑っていた気がした









To Be Continued

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純奈(プロフ) - 初コメ失礼します!この作品が面白くて、最初からいっきに読みました!大変な事もあると思いますが頑張ってください!更新を楽しみにしています!! (2020年5月8日 3時) (レス) id: 653fe62b39 (このIDを非表示/違反報告)
愛鞠_あいまり_(プロフ) - 話しやすい方がいいですよね。しんどいだけですから(マイペース人) (2019年12月20日 16時) (レス) id: ef3cf9b79e (このIDを非表示/違反報告)
愛鞠_あいまり_(プロフ) - いえいえ、大丈夫ですよ。(タメでいいのにと思ってしまったことは書かないでおきます) (2019年12月4日 11時) (レス) id: ef3cf9b79e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 初めまして!コメントさせていただきます!お話の構成がすごくて、繰り返し読ませていただいています!これからも更新、頑張ってください!(推しの話や……!) (2019年11月26日 16時) (レス) id: 21491b69d7 (このIDを非表示/違反報告)
kuria(プロフ) - はじめまして!面白すぎて1日でここまで来てしまったw更新頑張ってください! (2019年11月5日 21時) (レス) id: 3b6c9a1b80 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アシアト | 作成日時:2019年10月29日 22時

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