金髪美女の海賊 5

航海195日目 ページ31

side sakata


坂「ぐっ…うぅ…」

なんか首辺りが凄く痛いんやけど…
何があったんやっけ？

坂「あ！お前！！ここから出せや！うらさんを何処にやったんや！！」

ガシャン！

『え？』

ガンッガンッ

傭兵「うるせぇぞ！！」
坂「出せや！クソ！」

ガシャン！

傭兵「もう1発殴られてぇのか！？」

クソっ
どんだけ引っ張ってもこの手錠外れへんし、うらさん連れ去られるし最悪や

『((ﾎﾞｿｯ…何でさかたんがここに居るの？しかもうらたん連れ去られてる？』

坂「殴られたい訳ないやろ！？お前は馬鹿なんか！？」
傭兵「じゃあ、黙ってろ！」
坂「じゃあ出せや！クソが！！」

出たら即刻殺したるわ！
クソっ外れへん！！

虚しく鎖が鳴り、声が部屋に反響してるだけで自分の行動が無意味なのが分かる

分かるからこそ悔しい…

傭兵「うるせぇ！！」
坂「煩いのはそっちや馬鹿！！」

ガチャガチャ
ガンッガンッガンッ

『((ﾎﾞｿｯ…2人共煩いけどね。まぁ丁度良い音消しかな…』

ガシャン！ガシャン！！ﾊﾟｻｯ
ガンッガンッ 傭兵「ング！？」

傭兵「何度やっても無駄だ！諦めて大人しく売られる順番待ってやがれ！」
坂「海賊が簡単に諦める訳無いやろ！」

ガチャガチャ！ｶﾁｬｶﾁｬ
ガンッ！ガシャン！ｶﾁｬﾘ

傭兵「無駄だし、うるせぇよ！！」
坂「だから！煩いのはお前や！」ｷｨｨ
傭兵「お前が大人しくなりゃ、俺だって騒がねぇよ！」

ん？何か視界の端から見覚えのある金髪の女の子が来たんやけど？

『どっちも煩いんやよ？』
傭兵「な！？テメェいつの間に」
『今の間に♪』

そう言うと、せん子は傭兵を殺した

坂「何でせん子がここにおんねん！！」
『はぁ…それはこっちの台詞やから。うらたんも取られちゃったみたいやし』
坂「うぅ…」

呆れた様に溜息をつき持っていたピッキング道具で牢屋の鍵を開け手錠を外してくれた

『よし、他の人らは取り敢えずここに置いて行くとして。さかたん、ここの見張りな』
坂「え！？何で！？」
『この人達守る為に決まっとるやろ』
坂「はい…」

何か、笑顔やった筈なんやけど…
何やろ…めっちゃ怖っ！

逆らったらアカン奴や

『武器は？』
坂「取られてしもーたわ。取り敢えずは此奴の持っとった剣で十分やけど」
『分かった。頼むで、さかたん』
坂「うん。せん子、うらさんの事…絶対見つけてや！頼む！！」
『任せてや』

ホンマに頼むで…せん子









To Be Continued

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