金髪美女の海賊 5

航海193日目 ページ29

side urata


ガシャン！ガシャン！！

坂「出せや！お前らこんな事してただで済むと思うなよ！お前ら皆殺しにしたるわ！！」

ガンッガンッ！！

煩い…
坂田が騒いでんのか？

浦「う、るせぇ…」
坂「あ、うらさん起きた？」
浦「おう…」

目が覚めると檻の中
手には手錠が嵌められておりその鎖は床に繋がっているようだ
抵抗のしようが無い

が、坂田は抵抗しているようだ

浦「止めとけ、反抗するだけ無駄だ」
坂「チッ…」

坂田が諦めた様にドカッと隣に座った

タイミングを見計らった様に視界の端の階段から人が降りてきた

見張りをしてた奴が立ち上がり礼をする所を見るとここの親玉か何かだろう

距離が近くなり顔が分かると同時に俺は血の気が引いた

嘘だろ…？
何で此奴が…

ヤバい…

？「ほぉ…団長殿から聞いていた通り、いい商品だな」
坂「誰が商品や！死ね！！」
？「これは、活きがいいなw…と、もう1人は…くくっ」

バレた…
ヤバい、また…また、アレが…

浦「ヒュっ…」
坂「うらさん？」
？「おい、茶髪のチビの方を出せ。私が預かる。団長殿にも言っておけ」
傭兵「はっ」

カチャリ

鍵が開けられ扉の開く音がした

坂「おい！来んな！！うらさんをどこに連れて行くつもりや！殺すぞ！！」
浦「あ…や、やめ…」

コツコツコツ…

足音が近づいて来る
逃げたい

足音が止まり靴が目の前に止まる

？「久しいな、渉？」
浦「や…いや、だ」
坂「止めろ！！うらさんに触んな！！」
傭兵「うるせぇぞ！」
坂「ガっ！？」

ガチャガチャと鎖を引っ張り反抗する坂田を傭兵は容赦なく殴る

恐怖で喉が張り付き声が出せない

？「大人しくしてろよ？」
浦「あ…や、やめ…」
坂「止めろ！！」

手足が震える…

逆らえない…

嫌な記憶が蘇る…

もう、ダメだ…

？「来い、渉」
浦「…」
坂「うらさん！？うらさん！しっかりしろや！うらさん！！」
傭兵「大人しくしてろ！！」
坂「うグッ…」

坂田…ごめんな…

あの時の様に無理矢理鎖を引かれ、俺は為す術もなく連れて行かれた

あの日逃げ出した筈の恐怖にまた襲われる。逃げられないと言われているみたいだ









To Be Continued

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