金髪美女の海賊 5

航海192日目 ページ28

side you


コンコン
ガチャ

船「一応捕まえて連れて来ました」
傭兵「良くやった。女か…」

舐め回すように見るとは、正にこの事
不快感を感じながら俯いた体勢を維持する

傭兵「この顔どこかで…」
島「どうしますか？」
傭兵「あぁ、後は俺が連れて行く。お前らは配置場所に戻れ」
島船「はい」

志麻くんとセンラが部屋を出て行く

傭兵「へぇ…上玉だ」
傭兵「今回のオークション、此奴も出すんですか？勿体ない」
傭兵「俺らで可愛がっても問題ねぇッスよ」

何とも最低な会話が始まった
こんな奴らさっさと殺してしまいたい

傭兵「伯爵殿に持っていく」
傭兵達「分かりやした」

団長さんの低めの声で巫山戯た会話は終わったが、嫌な予感がする

傭兵「おい、お前はこっちだ着いてこい」
『ッ…』

グイッと引っ張られ慌てて着いて行く

廊下を突き進み、ある部屋の一室に入るとそこには地下へ続くであろう階段があった
その前で止まった

傭兵「お前…A･アクア･センテンス公爵令嬢って知ってるか？」

…知ってるも何もそれは私の名前
何で知ってるのかこっちが聞きたいくらいだ

『さぁ？私の知り合いには居ませんね』

実際、私の国とは反対側の海域の人達…浦島坂田船の船員達は知らなかったし

傭兵「そうか…俺はなぁ1度傭兵としてアクアリオンって国に行ってんだよ。その時に文武両道、才色兼備と名高い皇太子妃のセンテンス嬢をたまたま見かけてな」

嘘でしょ…？ここからアクアリオンがどれだけ離れてると思ってるの？

傭兵「お前の様に少し癖のある金髪で、髪よりも少し濃い色の瞳だった」
『へぇ…凄い偶然もあるんですね』

本当に最悪だ
バレてるからこの話をされたのだろうか？

傭兵「まぁ、お前が本人かどうか何て関係ねぇ。それに今回の目玉は手に入ってるしな」

似てるだけだと誤魔化せたの…？否、それよりも手に入る何て人を物みたいに…

『そう…』

そう返すと団長さんは階段を降りだし、私も歩き出した

着いた先はやはり牢屋で中には女性や10にも満たない子供が手首を縛られ、全員が座った状態で捕まっていた

傭兵「ここで大人しく待ってろ」
『…』

私を放り込む様に牢屋に入れるとまた階段を上がって行った









To Be Continued
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アクアリオン帝国···せん子ちゃんとしま子ちゃんの故郷

センテンス公爵···せん子ちゃんのファミリーネームと爵位

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