金髪美女の海賊 5

航海180日目 ページ16

side you


『来る前にも言ったけどこの王国、昔は鉱物で有名な国やった。けど、内情は酷い物で闇取引も頻繁に行われとった』
う「次第に鉱物が取れなくなり国自体が崩壊したのでしょ？いきなりどうしたの？」

目的地に向かい歩いている中、急に話し出した私にうら子ちゃんが問い掛けてきた

『ちょっとな。うら子ちゃん達には縁が無い事だから話しとこうと思ったんよ。ここは王国、王がルールで貴族が優先の国』
さ「貴族が優先？」

意味が分からないと言うように首を傾げながらさか子が言葉を繰り返す

し「あー…。ええか？さか子達が居ったんは俗に言う民主主義の国や。お偉いさんも一般人も関係無く罰がある」

さか子の様子でしま子ちゃんは察したようで、私に加わり説明しだす

坂「それは、当たり前なんとちゃう？」
浦「いや、違う。お前も知ってんだろ？貴族に迫害された船員達」
坂「うん」

何となく分かったのかうら子ちゃんは表情を暗くさせた

『王国民は王の所有物であり、同時に領主の所有物である。つまり、どんなに酷い事されても何も出来ひん』

驚愕した様に志麻くんが私の言葉に反応した

島「えっと、それはつまり…自分の家族が殺されても貴族やったら罰がないって事か？」
し「せやな。けど、逆に平民が貴族に危害を加えようもんなら、それがかすり傷でも極刑は免れへん。まぁ、被害受けた奴次第やけど」

しま子ちゃんの言葉で分かったのかさか子達も暗い顔をする

船「その貴族共を捌けるんは国王だけ。やから、この国で仮に貴族に会ってしまったら、礼儀正しくあれってことやね」

センラは私が言う筈やった言葉を代わりに言って会話を終わらせた

この国は確かに崩壊した
けど、闇取引が出来るくらいには機能しとるって事になる

つまり、この国には王がまだ健在でありその政治方法は王政や
余所者でも捕まるやろう

浦「忠告どうも。そんなに会うわけでもねぇと思うけど…」
し「それが、そうでも無いんよ」
さ「どういう事？」
『これから向かう場所は貴族のお住いや。爵位は伯爵やけど』
坂「それは偉いん？」

下から3番目はどうなんや？

し「上から数えて5番目、下から数えて3番目。裕福な所やと、財力は上から3番目くらいにはなるんちゃうか」
船「1番成り上がりが出来そうやね」
『まぁ、やろうな』

あと、野心家が多い
親も子も

…面倒臭い事にしかならん気がして来た








To Be Continued

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