あいつの兄です【ヒプマイ】 (ページ5)

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入間銃兎の場合ページ5

今日も今日とて左馬刻と理鶯の所に来ていた
いつも通り左馬刻と喧嘩して理鶯に食事を勧められた時だった
俺の携帯に上司から連絡が来たのは
若干機嫌が悪いまま電話に出ると電話の向こうの上司は焦った様子だった
繁華街で危うく連れ去られかけていた男性を保護したという事だった
そんなことをいちいち連絡するなと切ろうとしたが必死に止められた
その男がどうやら俺の知り合いだと言っているらしい
…左馬刻の部下かなんかか…と考えて俺は左馬刻と共にその男のいる署へと向かった
受付にいた奴に入間ですと言いその男性のいる部屋に案内してもらった
左馬刻と部屋に入るとそこにいたのは…
『久しぶり銃兎！元気そうで何よりだね！』
「…はぁ…」
呑気そうにお茶を啜る兄がいてその能天気さにため息が出た

『偶然銃の取引現場に居合わせちゃってね。』
左「おい銃兎こいつ本当にテメェの兄貴か？似てねぇ」
引き取り手続きをして家へ戻る車の中で兄は能天気に経緯を話した
左馬刻の意見には俺も賛成…とまではいかないが共感はある
偶然現場に居合わせるなど警戒心ゼロかと言いたい
『あ、銃兎忘れるとこだった。これ渡しとく』
そう言って渡してきたのはスマホのような機械
そこには赤い点が動くのが映っていた
『銃の取り引きの奴につけたGPS』
そう平気で言い放つ姿に左馬刻が目を開いている
『これ渡す時上司に言っといて。今後ともよろしくって』
左「…やっぱさっきの無し。そっくりだよお前ら」
そういう左馬刻は引きつった笑顔を浮かべていた