あいつの兄です【ヒプマイ】 (ページ11)

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山田二郎の場合ページ11

『え、ちょまじか』

「はぁぁ⁉ふざけんな」

理由:推し戦争

『じろ～これ読んだ？』
「うん！読み終わったよ！兄ちゃんも？」
『さっきな。推しが可愛かった』
兄ちゃんと俺は休日だからと二人でラノベを読んでいた
三郎とにいちゃんは二人で出かけて行った
当初の予定ではそれに兄ちゃんもついてく筈だったけど
朝突然兄ちゃんがラノベを読んでみたいと言ったので急遽変更になった
まぁ…兄ちゃんと二人なら悪い気もしない

『にしても可愛いよな～主人公の幼馴染の子』
「は？隣の席の子の方が可愛いだろ」
『え、ちょまじか』
この小説で俺が好きなのは黒髪で髪が短い小さい子。
対して兄ちゃんがいうキャラは金髪長髪の子。全く逆のキャラである
いくら兄ちゃんでもこれだけは譲れない
『いや、その子も可愛いかもな』
「はぁぁ⁉ふざけんな。推しへの愛はそんなもんだったのか！」
『え?お、おし？なにそれ』←ラノベも読んだことがない
そんなタイミングでにいちゃんも帰ってきた
そこから急に推しを変えた兄ちゃんを攻める形になり…
『…もぉぉ！そんなに言うならいいもん！三郎のとこに亡命するしね！』
いつの間にか部屋に戻った三郎の部屋に消えていった
すぐに俺とにいちゃんは正気に戻って…焦った
ああいう時の兄ちゃんは割と面倒だ

二郎兄ちゃんごめん!お願いだから亡命辞めて帰ってきて!
Aやだ。推しの意味わかんないのにあんなん言われたから許さない

あぁダメだこりゃ…
そのあと夕ご飯になったら自然とお腹がすいたらしく降りてきて
そのあと無事に仲直りできました。