Hope..495 ページ45
〜 海人side 〜
内緒って…わざわざ？
瑞「Aさ、海人にも渡したそうだったから」
海「そうなんだ…あり、がとう…」
瑞「その言葉はスマホが復活したらにして」
瑞稀…
俺のこと許してないはずなのに…
Aちゃんからのバレンタインチョコを
まさか、くれるなんて…
なんか、優しさを感じてしまう。
瑞「俺が言いに来たのは、それだけだから。
……海人、早くしないと後悔する事になるぞ」
海「…え？」
瑞「いい加減さ、男らしいとこ見せてよ。そうじゃなきゃ…本当にAに見捨てられるぞ…じゃぁな」
瑞稀はそれだけを言うとリハ室から出ていった。
後悔って…どういうこと？
海「……」
紫「後悔って？」
廉「…それより…海人、瑞稀が言ってたこと、あんま気にすんなよ？」
海「う、うん。でも瑞稀の言ってること…意味深いけど、よくわかんないな…」
けど瑞稀が言い放っただけで
もう…本当のことが、そのうち起こりそうな気がして、仕方がない───…
なんで、こんなにも不安になるんだろう…
海「だけど、瑞稀があんなこと言うってことは…本当のことなんだよね…」
紫「あんなことって？」
廉「後悔するってことと、Aちゃんが海人から離れようとしてるってことか？」
海「うん…瑞稀、嘘はついてなさそうだった…」
俺から離れる…後悔…見捨てられる…
瑞稀が言った、全ての言葉が何かが引っかかる。
紫「だったら行動しなきゃな、ちゃんと」
廉「俺らは…協力してって言われたら、するけど2人の問題に手出しはできへんから。
それに、みじゅきも言ってたやん。男らしいとこ見せろって…今がチャンスなんちゃうん？」
海「…そうなのかな」
廉「もっと自信もったほうがええで。俺みたいに！」
紫「うわ、そのドヤ顔なんか腹立つわぁ」
廉「なんでや！」
…そうだよね。
ギクシャクしてるにも関わらず、Aちゃんは俺に勇気をもってLINEしてくれた…
廉の言う通り、瑞稀の言っていた事が万が一、
もし本当だとしたら…
急がなきゃ。
でも、俺が今しなきゃいけない事は──…
．
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作者名：みゅぷ〜ま | 作成日時：2019年4月11日 22時
