Hope..496 ページ46
〜 廉side 〜
紫「ていうか、瑞稀も瑞稀だよな〜」
廉「なにが?」
紫「見捨てるって言葉だよ。離れる…ならまだ、わかるけどさ?Aちゃんが見捨てる訳ないじゃん」
廉「まぁ、確かに…」
紫耀の言葉に、海人は一気に困った顔になる。
でもAちゃんは
そんなこと、するような子やあらへん。
沙耶ちゃんに比べたら俺は、Aちゃんと会う回数は少ないほうやけど…
でも俺も紫耀でも、わかるんやもん。
海人もそれは、わかっとるはずやから。
ちなみに、紫耀にはAちゃんがイギリスに行くことは既に伝えてある。
メンバー全員が知っとるわけやから、
海人には申し訳ないんやけど…
廉「えーと…あのな。海人」
海「ん…?」
廉「Aちゃんがもし、離れたとしてもな?絶対に見捨てるなんてこと、しやへんから」
紫「そうそう。Aちゃんはそういう子じゃん」
海「廉、紫耀…」
海人のこと見捨てるんやない。
ただ…
海人の大切な存在が…見失うだけやねん。
みじゅきが言う、離れることも後悔することも…
全部、現実になんねん。
だから、みじゅきは海人に焦らすような困る事を
敢えて言ったんかもしれへんな…
紫「…あのさ、1つ気になってる事あるんだけど」
廉「なんや?」
紫「なんで瑞稀は…海人のこと許してないわけ?」
あ───…
その言葉に海人もピタリと反応する。
紫耀は今さっき、
Aちゃんとの関係を知ったからな…笑
海「…Aちゃんと瑞稀は、昔から仲の良い、いとこ同士だったらしいから…」
廉「これ言っていいんか、わからんけど…Aちゃんが声を無くした原因は父親の交通事故やねん」
紫「えっ…」
廉「やから、お葬式の時も瑞稀は泣いてるAちゃんの側に…隣におって、そこで瑞稀は声を無くしたAちゃんのことを…守りたいって思ったらしい」
紫「そんなことが…」
海「だけど瑞稀は、Aちゃんにどう対応すればいいのか、わからなくなって…逃げてたんだって。
一周忌とか、わざとJr.の仕事あるからって嘘ついて7年間、Aちゃんには会わなかったらしい」
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作者名:みゅぷ〜ま | 作成日時:2019年4月11日 22時