Hope..493 ページ43
〜 海人side 〜
…って、後悔しても、もう遅いけど。
紫「待って。その前に俺、話についてけてない」
廉「え、だから──…」
瑞「なに？まだ紫耀くんに俺のこと言ってないの？」
紫「へっ？」
廉「ごめん。言うの忘れてたわ笑」
瑞「言うって言ってたの、どこの誰だっけ…？」
廉「俺です笑…紫耀さ、Aちゃんに体育祭とか含めて、よく遭遇してたやん？」
紫「おう。見かける度に男子といてたけど…」
廉「それ、ほんまに瑞稀やってん。紫耀、瑞稀似の人とおったって、よく言ってたやん？」
紫「えっ…！瑞稀似の男ではなくて、やっぱりあれは本人だったん！？」
廉「だから俺が今、それ言っとるやん笑」
瑞「気づくの遅いすぎ笑」
………いつの間にか、
廉の奴…俺の知らないところで、瑞稀がAちゃんのいとこである事を知っている…
前まで内緒にしていたのに…いつの間に…
紫耀に関しては今、初めて言ったみたいだけど。
紫「まじかぁ、俺の予想は間違ってなかったんだ」
廉「おう。俺も最初は驚いたけどな笑」
瑞「ごめん、黙ってて」
でも…良かった。
廉と紫耀が瑞稀のこと知れてくれて…
いつかは言わなきゃって思ってたしね。まぁ、廉に関しては、どうやって知ったのかわからないけど。
そう思ってると、
瑞稀が俺のほうに振り返った。
瑞「…あのさ、海人」
海「…？」
瑞「俺はまだ海人のこと許してない。でも…これだけは伝えとこうと思って」
伝えたいこと？
瑞稀のその表情はどことなく真剣だった。
瑞「…A、海人に対してもう…アイドルの高橋海人しか見てない気がする」
海「え…、どういうこと？」
瑞「だからAにとって海人は…大切で特別な存在だったのが消えかけてるって事だよ」
海「…！」
廉「…っ、それって…」
瑞「…Aが言ってたんだよ。同じクラスなのに、海人が忙しいからか、すれ違いばかりでギクシャクした関係が続いてるから、そう思うようになったって…」
Aちゃんがそんなことを…
．
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作者名：みゅぷ〜ま | 作成日時：2019年4月11日 22時
