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apart372 ページ22

〜 海人side 〜






海「え…」




朱「いきなりすぎて驚いた?笑」






そりゃあ、驚くだろ普通…



いきなり…そんなことを言われたらさ…






朱「……私の初恋相手は海ちゃんだし、幼い頃からずっと好きだった」




海「朱莉…」




朱「5年前にロシアに引っ越す事になった時は、すごく悲しかったな…今思うと、懐かしいよ笑」





朱莉が何を言いたいのか…



俺にはなんとなくだけど、わかる気がした。





俺が初恋の相手であって、俺のことを好きでいてくれていた…でも、今は違う。





朱莉はもう吹っ切れて



今…新しい恋へと歩んでいるんだ…





そして、朱莉が話そうとしてくれてる今の、この状況も…全て過去形なんだ。






朱「海ちゃんは…今、幸せ?」




海「え?」




朱「もうわかってるんだよ?海ちゃんも…私と同じだってことくらいは笑」




海「…!」





まじか…



瑞稀に続いて、朱莉にまでバレてたなんて…






海「気づいてたんだ…」




朱「もちろん。5年はいなかったけど何年、幼馴染みやってきたと思ってるの笑」




海「でも、俺…今すげー楽しい毎日だし、幸せだよ」




朱「なら良かった笑…海ちゃんがそのうち、告白する日がくるんだと思うと、私は嬉しいよ」




海「えっ!な…なに言って……告白とかまだ早いし…ていうか、今の関係性を壊したくないから」




朱「まぁ…確かに、向こうがどう思ってるかもわからないもんね笑」






……告白なんかできるわけない。



ただえさえ、未だに俺の本当の気持ちが…自覚できてないっていうのに…





まだまだ、心の整理ってのが必要なわけで…



今は “友達”…という、関係性のままの方がいいんだ。






それに…





朱「でも…ジャニーズだからって、余計なことは考えないでね」




海「うっ…」




朱「やっぱり図星か笑……人の恋愛なんて、自由なんだからさ…まぁ、それは海ちゃん本人が1番わかってることだろうけどね」





もちろん…それは流石に自覚はしている。




だけど、Jr.だからって…甘くみてはいけない…







朱「あ!もう時間じゃん。行こう海ちゃん!」




海「おう」






朱莉がそう言うと先に行った。



俺は、そんな朱莉の後ろ姿をじっ…と見つめながら、ついていく。

















俺は祈ってる…



大切な君がずっと幸せであるように……って。
























俺も…朱莉が初恋の相手だったから───…



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Ageha♪ - 最初から何回も繰り返しで読んでます。自分のなかではお気に入りの作品なので楽しませてもらってます! 頑張ってください! (2018年12月9日 14時) (レス) id: ed50516e15 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゅぷ〜ま | 作成日時:2018年12月4日 17時

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