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Fragment206 ページ6






この3人でいるより、沙耶がいてくれたら良かった
のになぁ…


なんて思いながら、少しだけ憂鬱な気分でいるなかで、朱莉ちゃんと教室で別れた。




自分の席に着くなり、ため息をする。






男1「海人〜朝から仲良く転入生ちゃんと登校です
かー笑」




男2「ヒュー、俺ら見てたからなー笑」





海「なっ、そんなんじゃないし!てか、Aちゃんもいたから笑」





男2「その割には転入生と仲良くしてるじゃん」





海「だって昔からの幼馴染みみたいなもんだもん」






私は海人くんと男子の会話を聞かないように、鞄を枕代わりにして、うつ伏せになる。




なんか…2学期始まってから5日目だけど……まともに海人くんとは話せてない気がする。




話せたとしても、挨拶程度だし…



まぁ、席替えで離れたせいなのかもしれないけど…




ただ、海人くんは2学期なってからも、仕事あったりで早退したり、途中で来ることも多い。





なんだけど、廊下とかで海人くんと朱莉ちゃんが話してる姿を見ると、何故か嫌な気持ちになった。




嫉妬かな…ってわかってるんだけど、嫉妬じゃないって認めたい自分もいてて……





なんかもう…本当に……







沙「A、A おはよう」





すると、上の方から沙耶の声が聞こえた。



顔を上げれば、そこにはやっぱり沙耶で…






《おはよう》





沙「大丈夫?なんか顔がげっそりしてるけど…」





《大丈夫。ちょっと夜更かししたからかな?》





沙「え、Aにしては珍しいじゃん」





《そんな事ないよ。私だって夜更かしくらいするよ》





…ごめん、沙耶。



正直に言うと、夜更かしなんてしてないんだよね。






ただ、心が疲れた……それだけ。




海人くんのこと考えれば考えるほど、頭がパンク
しそうになる。






沙「…そっか。とりあえず、しんどかったら言ってね?無理すると倒れるから」





《ありがとう》






私のただのこんな状態にでも、心配してくれる沙耶にもう感謝しかないよ…





ていうか、そんな事で悩む私って……


情けないよね。







「座れー、HR始めるぞー」





すると、担任の先生が教室に入ってきた。
















……どうして私は、






こんなにも臆病で弱い人間なんだろう…




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祐莉 - いつも楽しく読ませてもらってます。主人公・高橋君・朱莉ちゃん・井上君の四角関係の予感が強まりましたね。主人公と高橋君は、まだ自分達の気持ちを自覚していないようなので、ライバルの存在は強敵ですね。 (2018年9月18日 0時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるん - 一番初めのやつから見てますけど、今が一番面白いです!投稿がんばって下さい!! (2018年9月9日 17時) (レス) id: d2a836d0c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゅぷ〜ま | 作成日時:2018年9月7日 16時

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