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Fragment205 ページ5






── 5日後 ──





学校に着いて、校門を通り抜ける直前、駅から
こっちに向かってる海人くんの姿が見えた。




教室まで一緒に行こうかな…




そう思った時、私服姿の一般女子の2人が海人くんに
話しかけた。





「高橋海人くんですよね!」



「いつも応援してます!」






なんて声が聞こえてくる。


初めて生でファンの人に声かけられる姿を見たかも笑



私は気遣って先に行こうと思い、一歩前に出たら誰かが私の肩をポンとされた。


振り向けば朱莉ちゃんだった。





朱「Aちゃんおはよう!」





びっくりしたせいでメモにおはようと伝えられずにいると、朱莉ちゃんはクスリと笑った。





朱「昨日、海ちゃんから声が出ない事は聞いたよ。
メモに書いて伝えてるんだよね?」





《うん。だから迷惑かけることもあるかも…》





朱「そんなことないよ〜迷惑とか思ってないから笑」




そう言われて、少しだけホッとするかのように
安心する。



海人くん、ちゃんと言ってくれたんだ。


本当なら私が伝えなきゃいけないはずなのに…






海「あれ?Aちゃんと朱莉じゃん」





いつの間にか、海人くんは校門まで来ていた。
向こうを見れば、ファンの人達もいなくなっている。





朱「やっほ。てかなにファンに声かけられてんの?
海ちゃんのくせに人気なんだね〜笑」





海「くせにって…失礼な奴だな笑」





朱「ほんとのことじゃん。昔はダンサー目指す!って本気でダンス習ってた海ちゃんが、まさかジャニーズやってるなんて笑」





海「はは…まぁ、Jr.だけど笑」





朱「Jr.でもジャニーズはジャニーズじゃん。幼馴染みが人気なんて信じられない」





海「いや、ほんとに失礼にもほどがあるから!」





…なんて楽しそうに話しながら、3人で校門を通って
歩き出す。


3人って言っても、私は前に歩いてる2人の後ろに
いるんだけどね笑





……なんか、2人がこんなにも楽しそうに話してるのを見てたら…話に入ってこれなくなる。




元々、私は話に割り込むようなタイプじゃないし
ね…


言うなれば、声が出ないから皆の端っこにいる控えみたいなもんなのかな…




無口で人見知りで引っ込み思案で…なかなかグループに馴染めない存在に私は近いのかもしれない。






そんな時は、いつも中学生の頃からずっと沙耶が助けてくれたんだけど…


沙耶が隣にいてくれるから…今は楽しい学校生活が
おくれてるんだもんね。



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祐莉 - いつも楽しく読ませてもらってます。主人公・高橋君・朱莉ちゃん・井上君の四角関係の予感が強まりましたね。主人公と高橋君は、まだ自分達の気持ちを自覚していないようなので、ライバルの存在は強敵ですね。 (2018年9月18日 0時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるん - 一番初めのやつから見てますけど、今が一番面白いです!投稿がんばって下さい!! (2018年9月9日 17時) (レス) id: d2a836d0c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゅぷ〜ま | 作成日時:2018年9月7日 16時

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