Fragment204 ページ4
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その後、私達はこの前できたばかりの人気だというクレープ屋に寄って、近くのベンチに座った。
沙「あのさぁ、A…」
「…？」
クレープを食べていると、沙耶が気まづそうなのか言いづらそうのか…私と目を合わせずに話しかけた。
沙「私、今朝…廉くん対して恋愛対象外って言ったけど……取り消していい？」
え…
それってつまり…
沙「あ！決して好きだとかじゃないの！…ただ、気になりだしてるかもなって…」
《本当に？》
沙「うん…なんか夏祭りあたりから、廉くん対してドキってしてしまう自分がいるんだよね…」
そうなんだ…
沙耶は私と同じで初恋した事もないから、恋愛感情の意味がよく分かってないんだろうね…
でも、気になりだしてるなら、両思いに近づいてる
のかもしれないな。
沙「ただ正直な気持ちで言うと、私はまだ恋愛はしなくていいって思ってるから、廉くんとは知り合い関係でいたいって気持ちが大きいかも」
《それはそれで辛くない？》
沙「そうでもないよ。私にはそれが合ってる気がす
るし…それにさ…」
……沙耶？
沙「…ただえさえJr.の中でも注目の人気なんだからさ、アイドルだから向こうも恋愛とかしてる場合じゃないだろうし、知り合い関係でいれば充分だと思ってるよ」
「………」
沙「それにアイドルとの恋愛なんて、結構な覚悟が必要な気がするしね。私にはそれは耐えられないかな笑」
……そっか。
私、あんまり…そういうこと考えてなかったな…
廉くんも海人くんも大人気のJr.なんだもんね。
これから先だって、デビューするかもしれない。
そう考えたら私達は仲良くしてるのが、当たり前のようになってきてるんだ…
沙耶の感じてる事はすごくわかるし…
もし付き合ったとしても、アイドルの彼女として覚悟と責任もある。
しまいには週刊誌にだって載るかもしれない。
そう思ったら、沙耶の言ってる事は正しいのかも…
沙「Aも…海人くんと今後、出掛ける事があったら気をつけなね？」
沙耶にそう言われて、私は静かに頷いた。
海人くん…パンケーキ屋に食べに行った時は変装し
てくれたけどね。
普段、変装してるかは、わからないけど…笑
でも “ 友達 ” だとしても…
そこはちゃんと配慮しなきゃならないんだ。
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祐莉 - いつも楽しく読ませてもらってます。主人公・高橋君・朱莉ちゃん・井上君の四角関係の予感が強まりましたね。主人公と高橋君は、まだ自分達の気持ちを自覚していないようなので、ライバルの存在は強敵ですね。 (2018年9月18日 0時) (
レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるん - 一番初めのやつから見てますけど、今が一番面白いです！投稿がんばって下さい!! (2018年9月9日 17時) (レス) id: d2a836d0c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅぷ〜ま | 作成日時：2018年9月7日 16時
