Fragment242 ページ42
〜 廉 side 〜
紫耀とは電車で一緒に帰るから、沙耶ちゃんを家
まで送る。
沙「ごめんね、2人とも送らせてもらっちゃって…」
廉「ええよ、ええよ。そんなん気にせんといて」
紫「そうそう。俺なんか2人の付き添い、みたいな
もんだし。なんなら邪魔?笑」
廉「なに言っとんねん」
紫「まっ、駅に行く方面と同じ道だし、夜道は危ないからな」
そう言ってくれる紫耀やけど、
俺が沙耶ちゃんに好意を寄せてる事は知ってるから…気を使ってか、前に俺と沙耶ちゃんを並ばせて、後ろに紫耀が着いてくる形になっている。
わざわざ、そうしてくれる紫耀に、サンキューなんて心の中で感謝する…笑
ただ…俺は体育祭の時から、沙耶ちゃんに対して、
気になる事があった。
廉「…なぁ、沙耶ちゃん」
沙「うん?」
廉「あのさ…体育祭の時から気になっててんけど…
なんで海人の幼馴染みのこと嫌いなん?確か、そんなこと言ってたやんな?」
沙「それは…」
すると沙耶ちゃんは黙ってしまった。
紫「…そういえば言ってたな。なんか気に食わない
事でもあんの?」
廉「あ、別に気になっただけやから、話したくないなら、話さんでええで」
沙「ううん、話すよ……正直に言うと…嫌いだし、
紫耀くんの言う通り、気に食わないかな」
そう沙耶ちゃんは言うと、顔は下に向いてて髪の毛で見えにくいけど、悲しい表情なのはわかった。
廉「なんでなん…?」
沙「うーん…簡単に言えば、海人くんを取られた…からかなー…」
紫「え?沙耶ちゃんってまさか…」
沙「あ、いや!海人くんのこと好きとかじゃないからね!私、海人くんはクラスメイト感覚だから笑」
紫耀…笑
……まぁ、取られたなんて言われたら、そう聞こえ
るか…笑
紫「じゃあ、取られたっていうのは…?」
沙「松浦朱莉ちゃんって言うんだけど……なんかこう…好きになれないっていうか…」
好きになれない?
そいつ、そんな性格とか悪いわけ…?
沙「常に海人くんの隣にいたAのポジションを朱莉ちゃんに取れた、感じがしてさ…」
廉「………」
つまり、今まで海人の隣にはAちゃんがいた。
…けど、
体育祭の時も一緒に帰ってるのも、そんな気まずい空気とかなかったけどな…
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祐莉 - いつも楽しく読ませてもらってます。主人公・高橋君・朱莉ちゃん・井上君の四角関係の予感が強まりましたね。主人公と高橋君は、まだ自分達の気持ちを自覚していないようなので、ライバルの存在は強敵ですね。 (2018年9月18日 0時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるん - 一番初めのやつから見てますけど、今が一番面白いです!投稿がんばって下さい!! (2018年9月9日 17時) (レス) id: d2a836d0c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅぷ〜ま | 作成日時:2018年9月7日 16時