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Fragment243 ページ43

〜 廉 side 〜





沙「幼馴染みなら尚更、仕方ないと思うんだけど…
朱莉ちゃんが、海人くんのとこに来るようになってから、どことなくA、寂しそうなんだよね…」




廉「え…」




沙「普段は私や海人くんが話しかけたりしたら、いつものAなんだけど…朱莉ちゃんと海人くんが一緒にいるとこを見るとA、切なそうなんだよね」




廉「2人を見るだけで、寂しそうな表情か…」




紫「だから今まで海人の隣にはAちゃんがいたから、そのポジション取られたって思ったん?」




沙「そう…取られたとか思いたくはないんだけど…
Aの親友だからこそ、なんか…奪われたようにしか見えなくて…」




廉「なるほどな…」





けど……Aちゃんが2人を見てるだけで、そんな表情するんやったら…


なんか理由があるはずよな……?





紫「Aちゃん…もしかしたら嫉妬してるのかも
しれんな」




沙「え…?」




紫「あくまで俺の考えだけど、寂しそうな表情してるって事は、2人を見て嫉妬してるんかなって」





あ…なるほど。確かにその可能性はある。



流石、紫耀やな…笑





廉「言われてみればそうやん。ほらAちゃんって
声がでーへんやん?
2人を見てるだけで寂しそうなのは、きっと楽しそうに話してる2人を見て、嫉妬してるって事やんな?」




紫「あぁ、きっとそうだと思う。Aちゃんがもし声を出したいって思ってるなら尚更な…」




沙「……」




廉「Aちゃん、海人と楽しそうに話してる幼馴染みに羨ましいって思ってんのかもな…」




沙「そっか…全然、気づかなかったよ…」




廉「Aちゃんって、声出したいって思ってるん?」




沙「うん…昔は声出なくても生活できるからって言ってたけど、海人くんと出会ってからは少しずつ声を出したいって思ってるみたいだよ」





…Aちゃんにとって、海人は特別やもんな。




友達でも海人と出会えたからこそ、


声を出したいって、思えるようなったんや…





紫「なんか…恋愛より難しいかも…」




沙「だね…お互い大切な友達って言ってるけど、私達は見守ることしかできないから…」




廉「……せやな」





海人とAちゃんがいつ、大切な友達から恋に落ちるかなんて……正直わからん。



一生、友達の可能性だってある。





けど俺達ができることは…今は、見守るしか…


できへんねや…




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祐莉 - いつも楽しく読ませてもらってます。主人公・高橋君・朱莉ちゃん・井上君の四角関係の予感が強まりましたね。主人公と高橋君は、まだ自分達の気持ちを自覚していないようなので、ライバルの存在は強敵ですね。 (2018年9月18日 0時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるん - 一番初めのやつから見てますけど、今が一番面白いです!投稿がんばって下さい!! (2018年9月9日 17時) (レス) id: d2a836d0c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゅぷ〜ま | 作成日時:2018年9月7日 16時

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