Fragment241 ページ41
〜 海人 side 〜
その後、それぞれがいったん家に帰った。
っていっても、俺は家が遠いから廉と紫耀と合流して、学校から1番近い廉の家にお邪魔させてもらった。
よく廉の家に泊まりに行くから、置いていた自分の私服に着替えて、Aちゃんと伊藤と合流する。
そして焼肉を終えて、あっという間に時間は過ぎた。
海「じゃあ俺、Aちゃん送ってくから」
廉「おぅ。またな〜」
俺はいつものように、Aちゃんをマンションまで
送ることにして、
廉は伊藤を家まで送るだろうけど、駅方面だからAちゃん家とは逆方向なわけで。
紫耀も電車で帰るから廉と伊藤と一緒に帰る事に
なった。
そして3人と別れて、Aちゃんと歩きだす。
海「今日はなんか疲れたね〜」
《体育祭の後だからね笑》
海「でも最後の体育祭は楽しかった。優勝もしたし」
《だね。彩海ちゃんと廉くんと紫耀くんも来てくれて良かったね笑》
海「まさか姉ちゃんが内緒でくるとは思わなかったけどね笑…廉と紫耀は誘ってみたら、廉が真っ先に行く!とか言い出してさ…笑」
《そうだったんだ!やっぱり沙耶?》
海「そっ、伊藤に久しぶりに会いたかったみたい」
《なんか、好きな人かいる体育祭にそこまでして、
見に来るなんて、すごいよね》
海「確かに、それは言えてる笑」
まぁ、廉はサマステ初日に嘘ついてまで、伊藤の引退試合を見に行ったくらいだからなぁ…笑
よっぽど廉は伊藤の事が好きなのかもしれない。
海「あ…ねぇ、Aちゃん」
「……?」
海「あのさ…体育祭にみず……」
俺は “ 瑞稀 ”って、言おうとしたけど、
言うのをやめた。
《え、なに?》
海「あー!ごめん、やっぱなんでもない!笑」
「…?」
瑞稀が体育祭にいたのか、聞こうとしたけど…
何故か聞けなかった。
なんで聞けなかったのか、自分でもわからないけど…
海「また、そのうち話すね笑」
「…?」
《よくわからないけど、わかった笑》
海「それより、宿題のことなんだけど──…」
完全に話をそらす俺…
素直に聞けばいいのに、聞けなかった俺はどことな
く情けない…
どうしたんだろ、俺……
自分が自分で、おかしい…気が……した。
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祐莉 - いつも楽しく読ませてもらってます。主人公・高橋君・朱莉ちゃん・井上君の四角関係の予感が強まりましたね。主人公と高橋君は、まだ自分達の気持ちを自覚していないようなので、ライバルの存在は強敵ですね。 (2018年9月18日 0時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるん - 一番初めのやつから見てますけど、今が一番面白いです!投稿がんばって下さい!! (2018年9月9日 17時) (レス) id: d2a836d0c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅぷ〜ま | 作成日時:2018年9月7日 16時