Fragment232 ページ32
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瑞「ま、まじ?」
少しばかり驚いてる瑞稀に、私は静かに頷く。
《小さい頃からの幼馴染みなんだって。
私と沙耶と海人くんは、同じクラスなんだけど、朱莉ちゃんよく遊びに来るの》
瑞「……」
私が書いたメモを見せれば、瑞稀はそれを見て
黙ってしまった。
瑞稀…?
瑞「……松浦って、海人のこと好きなわけ?」
え…いきなりの事に、私は戸惑う。
好き…なのかな……
それは私にもわからないけど……どうだろ…
瑞「あくまで俺の推測だけど、松浦が海人のこと恋してるとしたら、Aと海人が仲良しなのが気に食わない…とか?」
「……」
え、じゃあ…もしそれが本当なら……
私が海人くんと朱莉ちゃんを見てるだけで嫉妬してるように、朱莉ちゃんも同様ってこと…?
瑞「…まぁ、本当かはわからないけど…でも騎馬戦
であんな事をされたらなぁ……A、心当たりはないんだろ?」
私は軽く頷く。
ずっと考えてるけど…本当に心当たりがない。
瑞「だったら多分、海人と関わってるとしか、思え
ないって俺は思うけど…」
《実はさっき、騎馬戦が始まる前に「あまり調子のらないでね」って、言われたんだ…》
瑞「調子って…?」
《私もその意味が全然わからくて…》
瑞「A…」
顔を下に向けていると、瑞稀はまた私の頭をポンポンしてきた。
海人くんにもポンポンしてきた事もあったけ…
って、私なに、違うこと考えてんの…
瑞「とりあえず…今は様子みよ。俺、高校も違うし
Jr.の活動もあって、家もまぁ、少し遠いし…
でも何かあったりしたら、LINEして?会いにいけたら、すぐに会いに行くからさ」
瑞稀…
私は泣きそうになりながらも、堪えて頷いた。
瑞「ほら、行こう。早く行かないと弁当食べる時間
なくなるぞ」
そう言われて、私は頷いた。
瑞稀のおかげで、少しすっきりしたし、だいぶ右足も楽になったから午後の綱引きもいけそうな気がする。
でも、その前に弁当食べて体力つけなきゃ。
そして私達は保健室の外に出た。
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祐莉 - いつも楽しく読ませてもらってます。主人公・高橋君・朱莉ちゃん・井上君の四角関係の予感が強まりましたね。主人公と高橋君は、まだ自分達の気持ちを自覚していないようなので、ライバルの存在は強敵ですね。 (2018年9月18日 0時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるん - 一番初めのやつから見てますけど、今が一番面白いです!投稿がんばって下さい!! (2018年9月9日 17時) (レス) id: d2a836d0c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅぷ〜ま | 作成日時:2018年9月7日 16時