検索窓
今日:7 hit、昨日:4 hit、合計:69,289 hit

Fragment232 ページ32






瑞「ま、まじ?」




少しばかり驚いてる瑞稀に、私は静かに頷く。




《小さい頃からの幼馴染みなんだって。
私と沙耶と海人くんは、同じクラスなんだけど、朱莉ちゃんよく遊びに来るの》




瑞「……」





私が書いたメモを見せれば、瑞稀はそれを見て
黙ってしまった。



瑞稀…?





瑞「……松浦って、海人のこと好きなわけ?」




え…いきなりの事に、私は戸惑う。





好き…なのかな……


それは私にもわからないけど……どうだろ…





瑞「あくまで俺の推測だけど、松浦が海人のこと恋してるとしたら、Aと海人が仲良しなのが気に食わない…とか?」




「……」





え、じゃあ…もしそれが本当なら……



私が海人くんと朱莉ちゃんを見てるだけで嫉妬してるように、朱莉ちゃんも同様ってこと…?





瑞「…まぁ、本当かはわからないけど…でも騎馬戦
であんな事をされたらなぁ……A、心当たりはないんだろ?」





私は軽く頷く。



ずっと考えてるけど…本当に心当たりがない。





瑞「だったら多分、海人と関わってるとしか、思え
ないって俺は思うけど…」




《実はさっき、騎馬戦が始まる前に「あまり調子のらないでね」って、言われたんだ…》




瑞「調子って…?」




《私もその意味が全然わからくて…》




瑞「A…」





顔を下に向けていると、瑞稀はまた私の頭をポンポンしてきた。




海人くんにもポンポンしてきた事もあったけ…


って、私なに、違うこと考えてんの…





瑞「とりあえず…今は様子みよ。俺、高校も違うし
Jr.の活動もあって、家もまぁ、少し遠いし…
でも何かあったりしたら、LINEして?会いにいけたら、すぐに会いに行くからさ」




瑞稀…



私は泣きそうになりながらも、堪えて頷いた。





瑞「ほら、行こう。早く行かないと弁当食べる時間
なくなるぞ」





そう言われて、私は頷いた。


瑞稀のおかげで、少しすっきりしたし、だいぶ右足も楽になったから午後の綱引きもいけそうな気がする。




でも、その前に弁当食べて体力つけなきゃ。



そして私達は保健室の外に出た。




Fragment233→←Fragment231



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (45 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
144人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

祐莉 - いつも楽しく読ませてもらってます。主人公・高橋君・朱莉ちゃん・井上君の四角関係の予感が強まりましたね。主人公と高橋君は、まだ自分達の気持ちを自覚していないようなので、ライバルの存在は強敵ですね。 (2018年9月18日 0時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるん - 一番初めのやつから見てますけど、今が一番面白いです!投稿がんばって下さい!! (2018年9月9日 17時) (レス) id: d2a836d0c1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みゅぷ〜ま | 作成日時:2018年9月7日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。