Fragment233 ページ33
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《瑞稀、テーピングしてくれて本当にありがとう》
瑞「全然。Aをこのままほっとおけなかったし…
それに保健室、行こうともしてなかったじゃん笑」
うっ…
確かに自分から保健室、行こうとしなかったな…
昼ごはんだし、沙耶が待ってるって思ってたから、つい応援席、戻ろうとしたんだよね…
瑞「図星か笑…Aってわかりやすいよな笑」
《うるさいなっ!》
瑞「ぷぷ…まっ、さっきも言ったけど本当に何かあったら連絡して。忙しくても、いつでも相談のるから」
《忙しいなら相談しないよ》
瑞「Aって昔から気を遣うタイプだからなぁ…
揉め込みやすいんだから相談くらいしてください」
そう言うと瑞稀は、私の額に人差し指でグイグイ
押してくる。地味に痛い…笑
《わかった。ちゃんと言いますよ〜》
瑞「“ ほうれんそう ” 大事にしろよ。Aは俺よりも先に社会人になるんだから」
ほうれんそう…何かで聞いたことあるような…
瑞「え、Aまさか…高3にもなって、知らない
んじゃ…」
いやいや…本当にどこかで聞いたことあるし…
瑞稀に少しだけイラッとくる…笑
……あっ…思い出した!
私は咄嗟にメモにわかりやすく書く。
《ほうれんそうは、報告(ほう)連絡(れん)相談(そう)
…でしょ?》
瑞「正解…笑 まじで、びびった…Aが知らないわけないよな笑」
…さっきまで思い出せなかったけどね笑
これだけは瑞稀には言えないけど。
瑞「とりあえず、俺が忙しくても “ ほうれんそう ”
忘れずに」
私は頷いて、お互い笑い合う。
私より1つ下で年下のくせに偉くなったなぁ…
なんか…私なんかよりも、学習力がしっかりしてる
気がする。
まぁ、私も真面目かつ、しっかりしてる方だけど。
瑞「じゃあ俺、行くな。午後も頑張れよ」
《うん。後は綱引きだけ出るから見ててね。
あ、瑞稀せっかくだから皆で一緒に食べない?》
瑞「了解…いや、やめとくよ。まだ廉と紫耀には俺達の関係、言いたくないし笑」
…なんで?
そう疑問に思っていると、
瑞稀は、私の後ろの方をチラ見をする。
瑞「……海人だけ知ってればいいよ。じゃあな」
瑞稀はそう言うと私から離れていった。
とりあえず…私も応援席まで歩く。
紫「あっ…!Aちゃん!!」
すると前から紫耀くんが走ってきた。
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祐莉 - いつも楽しく読ませてもらってます。主人公・高橋君・朱莉ちゃん・井上君の四角関係の予感が強まりましたね。主人公と高橋君は、まだ自分達の気持ちを自覚していないようなので、ライバルの存在は強敵ですね。 (2018年9月18日 0時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるん - 一番初めのやつから見てますけど、今が一番面白いです!投稿がんばって下さい!! (2018年9月9日 17時) (レス) id: d2a836d0c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅぷ〜ま | 作成日時:2018年9月7日 16時