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裕翔「へぇ。Aに彼氏ね」
「ちょっと。なにそれ、」
久しぶりに裕翔と出会い
カフェに行きのんびりとしていた時。
裕翔「…アイツ。」
「ん、?」
裕翔「涼介、先生?…覚えてる?」
久しぶりにその名前を聞いた時
胸がドクンと音を立てたのがわかった。
本当は。
忘れてなんかいなかった。
忘れようとしていたんだ。
無理矢理に。
彼のことを思い出す度に
あの日の記憶が蘇る
思い出すのが辛くて
自分を塞ぎ込んで何もわからないフリをして
この5年間過ごしてきた。
「やだなぁ。…5年前だよ?」
裕翔「はは。だよな、」
裕翔「…話した、?その知念ってやつに」
「なんで。なんで話す必要が、?」
裕翔がおかしな事を言うから。
動揺が隠せなくて
思わずカフェオレを混ぜていた手が震えた。
裕翔「話してないってことはさ、
まだ心の中に繋ぎ止めておきたいんだろ。」
「…どういう意味、」
裕翔「要は。…まだ心残りがあんだって言ってんだよ」
違う。
そうじゃない。
そんなこと、
…ない。
そう言える、?
私。
裕翔「…図星?」
「ちがっ」
裕翔「もうやめな。過去のことだろ。」
裕翔「5年も前だろ。早く前進めよ。」
過去
5年も前
前に進め
全ての短い言葉が
大きく心の中に突き刺さる
自分の中では何も気づかないフリをしていただけで
全然未練がないわけじゃなかった。
侑李といる日々が静かに
時が流れているのを感じて
それだけを安心していただけだった。
心に蓋をしたままで。
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山田咲菜(プロフ) - ごめんなさい大号泣しましたし、キュンキュンしました。ホントにこんな泣けるお話が書けるのはホントに尊敬します! (2020年10月7日 2時) (レス) id: b851b1a625 (このIDを非表示/違反報告)
Chika02170217(プロフ) - めっちゃいい話。。。 (2019年11月11日 20時) (レス) id: bc6b2eccee (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - 山田くん担当さん» 嬉しいお言葉有難うございます。そう言って頂けて私も感動です。。 (2019年1月23日 23時) (レス) id: 18d9a58539 (このIDを非表示/違反報告)
山田くん担当 - 私は山田くんが好きで読ませてもらいました。すごく感動しました (2019年1月19日 10時) (レス) id: 76f3abcc84 (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - あいちゃそさん» 嬉しいお言葉有難うございます。。温かい言葉恐縮です。あいちゃそさんにとっていいお話として残ってくれたのなら私はそれだけで幸せです(^ ^)私こそ素敵なコメント有難うございました。! (2019年1月15日 19時) (レス) id: 28ca21218f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らら | 作成日時:2018年11月30日 0時