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心臓の音 2 ページ2

死ぬ時まであの白い空間に閉じ込められているのは嫌気がさした。
だから私はこうやって病院を抜け出した。


ごめんなさい。
お父さん、お母さん。



無我夢中で走っていれば、どんと誰かに思い切りぶつかって尻餅をついてしまう。
鈍い痛みが広がった。


「いっ…」
「あ、ごめん! 大丈夫?」


痛みに耐えていれば優しげな声が私にかけられる。


視線を上げれば手を差し伸べられていることに気づいた。

その手をかりて立ち上がる。少しよろけてしまい、心配されてしまった。


「あの、ありがとうございます」


整った息の中でそう言う。
相手の顔を見てみれば、にっこりと笑っていた。


綺麗なお姉さん。


さらさらと絡まることなど知らないような金髪に、空色の瞳。
白い肌に薄い桃色の唇がよく映えている。
外人さんなのかな、でもその割には日本語が上手。


「怪我はない?」
「あ、はい」
「ならよかった」


安堵の息を吐くお姉さんは私の頭を撫でた。


「ところで、その服とスリッパどうしたの?」


お姉さんの視線が私の体に注がれた。

心臓の音 3→←心臓の音



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水晶(プロフ) - 月雪桜@ペンタブ欲しいさん» どうでしょう。お答えはできませんが、考察していただきとても有り難いです。 (2019年6月23日 17時) (レス) id: d59894dbd2 (このIDを非表示/違反報告)
水晶(プロフ) - 月雪桜@ペンタブ欲しいさん» コメントありがとうございます。わからない、というのも読み手の考えだと思います。申し訳ないのですが、答えを教えることはできません。 (2019年6月16日 16時) (レス) id: d59894dbd2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水晶 | 作成日時:2019年5月7日 16時

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