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「し、知らなかったです、詳しいんですね…」
「はは、俺の故郷は農作に長けてたからさ。
不思議と縁が出来上がってるんだよね。
俺も離れられなくて、、ほら、小麦とか育ててるんだ」
素直にそう言えば照れた様に笑って言う彼。
ほら、と言って指を差したのは小麦畑。
日光に照らされ金色に輝くそれらは凄く綺麗で。
いつもあの小麦から取れたお米を食べていたんだよな。
そう思い返せば自然と頬が緩む。
ひとらんらんさんの作った米は滅茶苦茶美味いからな。
早く食べてぇ、と思いつつ、凄いです、と拍手を送る。
それに有難う、と返されれば、
俺はアセビを植える所へと案内され、
今やっちゃおうか、と近くの小屋から道具を渡された。
「根っこを傷付けないようにね」
「あっ、力入れ過ぎ！もうちょっと優しく…」
「今日はもう水はあげた？
…あげてない？なら汲んでくるね」
所々注意されながら植え替えていく。
その間もひとらんらんさんの優しさを感じて。
…あの頃はあまり絡んでなかったからこそ、嬉しさが募る。
水をあげて、これで良いだろうと二人で顔を見合せた時、
ブルルッ、と様子を見ていたらしい外道丸が鳴く。
そういえば手入れを途中で遮っちまったんだった…！！
「あ、紹介するね。此奴は外道丸。俺の愛馬なんだ。
……そんな顔しないで、彼奴は別に怒ってなんかないよ」
「エッ、あ、そうなんです？良かった…」
自分で自分がどんな顔をしていたのかわからないが、
わかりやすかったんだろう、大丈夫大丈夫、と背を数回叩かれる。
変な敬語を出してしまったのに少し恥ずかしさを感じつつ、
外道丸の方へ向かう彼についていく。
真っ白な毛並みは見て分かるほどサラサラで。
気持ちよさそうだと目を見張った。
…外道丸とパチリと目が合えば、
外道丸はブルルと鳴いて座り込んだ。
……馬用のブラシを手に取ったひとらんらんさんが、
手入れを再開し始める。
馬は後ろに立っちゃいけねぇんだったよな、
と思い出しながら横に座る。
…座ってる状態なら問題無い気もするけど。
「外道丸、はいつからここに？」
「んー、俺が村からワガママ言って連れてきたんだ。
グルッペン……総統は嬉々として受け入れてくれたけど」
「総統様は馬が好きなんですか？」
「彼奴が好きなのは戦争だね」
呆れた様に言う彼から嫌だと思っている感じはしない。
…仲が良いんだなぁ。
そう思いながら、俺は暫く、彼と談笑する事にした。
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kenma(プロフ) - 好き過ぎる…いつまでも更新待ってます！ (8月15日 12時) (
レス) @page49 id: 23621c8f5e (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺(プロフ) - 大好きです！！また更新されることを願っています！ (2022年5月5日 18時) (レス) id: 85717083f6 (このIDを非表示/違反報告)
さすらいの村人B - くぅ.....続きが気になり申す、、、 (2021年12月20日 9時) (レス) @page49 id: 38e13adc7f (このIDを非表示/違反報告)
クルイ@SOS同盟 - あ、好きです...頑張って下さい！ (2021年5月10日 22時) (レス) id: 6c77753d41 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠の芽-にゃお(プロフ) - なにこれ神ですか！？！？！？一気見してこの時間になってしまいました、、、、さいこうですぅうぅつう！！！！！ (2021年2月3日 3時) (レス) id: b4d2a08102 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ショイ太郎 | 作成日時：2020年5月29日 8時
