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紅茶を飲み終わるまで下らない話をして時間を過ごした後、夕食の時間になったので食堂に向かう。
地図を服のポケットに入れながら、
キョロキョロと辺りを見渡すレオの、此処は何処だと悩む小動物感が否めない。
ソレに苦笑しながら食堂にやってくると、
二人で夕食を持って席に座る。
その夕食を見てキラキラと目を輝かせる姿。
あの頃を思い出してつい笑ってしまう。
「何で笑うんだよぉ…」
「いや、そんな瞳輝かせるかぁと思って」
「仕方ないでしょ？俺滅茶苦茶食うの好きだもん」
「何杯食べる？」
「５杯は余裕」
マジか、と山盛りの白米を見て苦笑する。
おかず含めて…俺いけて２杯だぜ？体動かした後に限定されるけど。
真顔で５杯は余裕と言ったレオは待ち切れないと食べ始めてしまうのを見て、俺は手を合わせた。
「いただきます」
ひとらんらんさんがしているのを見た人から流行したコレ。
今日を生きる為に一つの命を頂くことを、食材に感謝する。
そんな意味を持っている行動だ。
何それ、と言った目で見てくるレオにそう伝えると、
レオは頬一杯に詰め込んだご飯を飲み込んで、
ゆっくり、見様見真似で手を合わせては、
少し遅いが、その６文字を響かせた。
「よぉA…、……って、アレ？今日はもう一人いる」
「アルバ爺だ」
「アルバじい」
「誰が爺さんだ！」
もぐもぐと食を進めながら、美味いだろ？なんて会話をしていた俺達の元に、夕食を持って俺の前に現れたアルバ。
口に入れていたものを飲み込んでそう言うと、
レオもじっとアルバを見て、そんな名前なの？といったようにしながら復唱する。
ソレに慌てて入ってきたツッコミに、
俺は腹を抱えて笑う。
「お前今日からアルバ爺で良いんじゃね？」
「いや良くねぇよ？！俺まだ若いからな！？」
「アルバじい…」
「いや違うんだ新人君ッ！！俺の名前はアルバ！一応先輩な」
「！え、…失礼致しました。明日から新兵になるレオナルドと申します」
騒がしい自己紹介に若干ついていけてないレオは、
俺に戸惑いの目を向けつつ、アルバが先輩だと知り姿勢を正す。
ソレに目を見開いたアルバは、一度俺を見てからレオに視線を戻す。
「この子絶ッッ対良い子…」
「うわ警戒心緩」
「Aも中々だよぉ」
「エッ」
此奴俺とレオを比べやがったな。
感動したように頬を緩めるアルバにそう言うと、
ビシッとレオに決められ、過去を振り返り、
…確かに、と頷く事しか出来なかった。
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kenma(プロフ) - 好き過ぎる…いつまでも更新待ってます！ (8月15日 12時) (
レス) @page49 id: 23621c8f5e (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺(プロフ) - 大好きです！！また更新されることを願っています！ (2022年5月5日 18時) (レス) id: 85717083f6 (このIDを非表示/違反報告)
さすらいの村人B - くぅ.....続きが気になり申す、、、 (2021年12月20日 9時) (レス) @page49 id: 38e13adc7f (このIDを非表示/違反報告)
クルイ@SOS同盟 - あ、好きです...頑張って下さい！ (2021年5月10日 22時) (レス) id: 6c77753d41 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠の芽-にゃお(プロフ) - なにこれ神ですか！？！？！？一気見してこの時間になってしまいました、、、、さいこうですぅうぅつう！！！！！ (2021年2月3日 3時) (レス) id: b4d2a08102 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ショイ太郎 | 作成日時：2020年5月29日 8時
