【Wrwrd】却って【男主】

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次の日。俺は熱を出してぶっ倒れた。
…それもそうだ。滅茶苦茶考えたし、
何より殺された瞬間から中学生だったんだ。

中学生までは普通の馬鹿で元気な男子生徒だったんだろ。
いきなり未来の記憶とか入ってくれば、
身体は当然ついてこれねぇよなぁ。

母さんが、40度だ、と驚いている顔を見て、
俺は苦笑するしか出来なかった。



…ベッドの中に蹲りながら、椅子に乗せた自身の鞄を見る。
お守りを視認しては、俺は先の事を考える。
神だのなんだのよくわかんねぇけど。

このままだとこの国がまた、あの国に負けてしまう。
負けたら今の世代を継ぐあの人達が死んでしまう。
２０代という若い年代で。

…いやまぁ、俺のが歳下なんだけども。



「…。……『人狼』と、『魚人』」



冥土の土産にと俺を殺した奴、ジルが言った兵器の名。
彼奴は本当に良い物を残してくれたと思う。

…人狼と魚人の情報を、俺は得ている。




「…とりま、またなるか」




それ等を対処出来るようになる為には、まずは軍人になろう。
軍人になるために、俺は毎日特訓しよう。
あの時の動きを今の体じゃ出来ねぇから。
また基礎体力をつけ直して鍛え直さねぇと。

後、魚人を殺るには『毒』が必要だったな。
どの毒が効くのかなんて聞いてはねぇが、
大抵生き物に害があるもんならなんでも良い、と思うし。
その薬品は軍人になって手に入るモンなのかな。

…あぁ俺、やる事結構あるんじゃねぇの？



「…今は早く熱下げねぇと」



考えてばっかりはまた身体に負担を掛けちまう。
…目を瞑っては、ゆっくりと呼吸をし直した。









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( 幸い、この地は森に囲まれてるし。特訓はそこですりゃ良いだろ )

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