2 ページ2
母さんの手料理を久しぶりに食べては学校へ。
鞄を抱える今の俺の歳は中学生だ。
また中学生の知識を学ぶのかと思うと暇で暇で仕方ないが。
母さんに怒られるしな…。
そして。
そんな俺が住んでいる国は、当然の様にWrwr国で。
あの時、滅んだ国。
…まぁ、国を治めてるのは彼等より一世代前だけども。
馬鹿な俺は、総統スゲーとしか思ってなかったし。
失礼ながらあんまり印象にない。スマンな。
…。
「(…この国が滅んで、自分が死んだなんて。
夢だと、思いてぇけど)」
戦争に参加した時の、彼奴に撃たれたあの痛みは、
兵器に出会った、あの時の感覚は。
…何もかも、夢だとは思えない程生々しい。
だが、それを認めると、
非現実的な現象がこの身に起こっている事。
それも夢じゃないという事になるから。
「(非現実的な事って本当に起きるのかぁ…？？)」
そういう事をあまり信じられない性質な俺は、
此処は夢の世界か何かかと、滅茶苦茶に悩まされるのだ。
.
「なぁ、お前鞄にそんなモン付けてたっけ？」
「んぁ？……お守り？」
帰り道。中学生の頃の友達に言われて気付いたその存在。
鞄には見覚えのある御守りがぶらさがっている。
…俺が戦争に巻き込まれない為、逃げ出したあの時、
出会った際に助けた子供から、受け取った物。
『頑張ってね！』…そう言われて、渡された。
「…親、に……貰ってな」
「なんだよその間〜！」
「気にすんなって…」
＿＿＿何故、未来で貰ったコレが、此処に、過去にあるのか。
そう考えれば、もう納得するしかねぇじゃんか。
チリン、と小さく鈴の音を鳴らしたそのお守りに、
俺は苦笑しながら、友達と道を分かれた。
これは紛れもない、現実なんだな。
.
( 神様からのやり直しのチャンス、ってか？ )
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 755人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kenma(プロフ) - 好き過ぎる…いつまでも更新待ってます！ (8月15日 12時) (
レス) @page49 id: 23621c8f5e (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺(プロフ) - 大好きです！！また更新されることを願っています！ (2022年5月5日 18時) (レス) id: 85717083f6 (このIDを非表示/違反報告)
さすらいの村人B - くぅ.....続きが気になり申す、、、 (2021年12月20日 9時) (レス) @page49 id: 38e13adc7f (このIDを非表示/違反報告)
クルイ@SOS同盟 - あ、好きです...頑張って下さい！ (2021年5月10日 22時) (レス) id: 6c77753d41 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠の芽-にゃお(プロフ) - なにこれ神ですか！？！？！？一気見してこの時間になってしまいました、、、、さいこうですぅうぅつう！！！！！ (2021年2月3日 3時) (レス) id: b4d2a08102 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ショイ太郎 | 作成日時：2020年5月29日 8時
