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「(ぐあ〜〜〜ッ！！)」
＿＿＿走り終わった後。
俺は直ぐに地面に膝をついて心の中で叫ぶ。
働き過ぎた俺の足はもう棒のようで。
まだクリア出来ていない人達の邪魔にならないよう地面を転がる。
勝手に休憩スペースにした訓練場の内側には俺以外居らず、
一番乗りだ！とテンションが上がったが、呼吸が乱れ咳き込む。
やべぇ。水分足りない。干枯らびる。
そう思うと、目の前に恵みの水が差し出される。
ガバッと取れば容器を潰すようにして水を飲む。
あぁ、水ってこんなに美味しかったのか！
そう感動した時、上を向いていた俺は気付く。
「お疲れ様」
ジャイルズが俺を見ていた。
…あぁ、水は此奴が。あぁ成程。
？？？ジャイルズ？？
「ゲホッゴホッ！！」
状況を確認すれば勢いよく噎せる。
吃驚するわ！何隊長格が気軽に俺に話し掛けてんだ！！
可笑しいだろ、いや水のお恵みは嬉しいけれども！
そう俺が困惑しているのを知ってか知らずか、
ジャイルズは上品に笑って俺の背中を摩った。
？？優し
「君は使えるようで安心したよ」
くねぇな！！使えなかったら厳しくされてたんですね！
俺元軍人やってて良かった！！！
渡された水を十分に摂取すれば足を伸ばして座る。
流石に正座はする気力は無い。もっと痛くなる。
そんな俺を見たジャイルズは、
体育座りで俺の隣に座った。
…うん？
「…えと、ジャイルズ隊長？」
「……」
「……あの？」
「ジル先輩」
「…ジル先輩」
何だ此奴めんどくせぇな？？？(昨日から)知ってた。
「何故俺の隣に？」
「暇だからに決まってるじゃん」
「…訓練は」
「走り込みくらい毎朝やってる」
「凄っ」
「当然のことさ」
素で漏らしてしまったそれにドヤ顔で答えるジャイルズ。
…此奴も自主的にやってるのか。
俺の周りいい子ちゃんばかりかよ…。
若いのに、と感心しつつ、
まだ走っている同僚を見る。
…強そうな奴はいないな。無能のふりをされていたらわからんが。
「…君はやってないの？」
「へっ？」
そう考えていると聞かれた言葉に間抜けな声が出る。
…え？無能のふり？？……俺そんな余裕ない…。
「走り込みだよ。…何と間違えてるのさ」
「え？！あ、いや、なんでも…。…俺は最低限で十分なので」
心の中を読まれたのかと思ったぜ…。
そう少し焦りながら本音を返せば、
ジャイルズはふーんと興味無さげに答えると、勿体ない、と立ち上がった。
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すみれいん(プロフ) - 構えていなかった為、まさかWrの国の方達がそうなると思っておらず、最初の2人でまじか…まじか……となり、続編に行く前にはティッシュを片手に持っていました。ありがとうございました！ (2020年11月1日 14時) (
レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
仰げば尊死 - 今後にきたいしてます (2020年6月1日 22時) (レス) id: d6069bd4ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ショイ太郎 | 作成日時：2020年5月20日 9時
