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その後はそのまま軍に行き、
合格証など、自分の身分を確認出来るものを門番に見せて通してもらった。
どうやら都合良く俺の部屋は一人部屋だったらしく、
さっさと荷物を置いていく。
俺自身の荷物は大抵戦争でパァなので、
全て兄さんの所で得た物である。
よって数は少なく、すぐに整理は済んだ。
「…さて、どうするか」
軍に入れたは良いものの、どう情報を手に入れるか。
幹部達から情報を得るには信頼を得ないといけない。
その信頼はどうやって得ようか。
「(……レオは…)」
明るくて、勉強熱心だったな。
…部屋にある椅子に座り、ぐぐっと伸びをしては思い出す。
スパイという立場でありながら、何年も滞在し、
誰にもバレることなく見事に幹部に信頼され、
幹部に昇進したレオ。
「(彼奴を参考にするか)」
新兵の集合時間まで時間がある。
他の兵との部屋はまぁまぁ近いし、今のうちに交流を計っておくのも手だが、上の許可無く出歩くのも怪しいな。
今日は大人しくしているか。
───
場面は変わり、集合時間。
軽い幹部達の紹介と、一日のスケジュール確認。
建物内の構造を案内された。
幹部は全員で五人。王の右腕と左腕に、
攻撃、暗殺、情報の隊長達。
医療の方は王の左腕が補っているらしい。
王の隣に同じ顔が並んでいたのはちょっと驚いた。
双子って見た事なかったからなぁ。
Wrwr国よりは厳しくなさそうなスケジュールに、
少し、…いやかなりほっとした俺がいるのは秘密だ。
この国、Geo国の建物構造はそれほど難しくはなかった。
王室、情報管理室の場所は特に脳に刻み込んでおく。
…兵器については特に触れられることは無かった。
慌てて王が殺せと叫ぶくらいだ。
やはり、あれは機密事項に近いものなんだろうな。
…王の姿は今日は見れなかった。
やはりこの頃はスパイが入り込むという常識があるんだろう。
幹部の空気が重く鋭かったが、
俺は初心に帰って新兵として動くまでだった。
解散した後、すぐに食堂に来れば皆が皆食事をとっている。
初対面の人が多いからか食器の音が響くだけの静かな空間。
決して新兵だけがいる訳じゃないので、
先輩方だろう、その人達は居辛そうに小声で話している。
慣れないその空間に少し困惑しつつ、
辺りを見渡し人が良さそうな奴に目星をつける。
「隣良いッスか？」
先輩かどうかわからないのでそんな口調で声を掛けては、
声を掛けられた男は人良く「良いよ」と笑ってくれた。
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すみれいん(プロフ) - 構えていなかった為、まさかWrの国の方達がそうなると思っておらず、最初の2人でまじか…まじか……となり、続編に行く前にはティッシュを片手に持っていました。ありがとうございました！ (2020年11月1日 14時) (
レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
仰げば尊死 - 今後にきたいしてます (2020年6月1日 22時) (レス) id: d6069bd4ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ショイ太郎 | 作成日時：2020年5月20日 9時
