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a.m.7:30 ページ1

夏海さんの言葉によりますます頭の中がぐちゃぐちゃになった

今日はたまたま学校に早く着いたためまだ朝練が行われている



男子バレー部も例外なくシューズの擦れる音とボールが地面に打ち付けられる音が体育館から聞こえてきた

朝は観覧する人達が少ないようで開けっ放しの扉から様子を伺うことが出来た



『ぁ…』


侑が綺麗にトスを上げてそれを角名が華麗にスパイクする

息ぴったりな2人が視界に入り思わず足が止まっていた



侑「─────!A!」

『え』


バチッと目が合い途端に真剣な顔から満開の笑顔になる侑

すぐに角名も気づいてこちらを見る

よく目を凝らせばこちらに手招きしている



『えっと…部活中なのにいいの?』

角「大丈夫だよ。今はミニゲームだから俺たちのチームの番が来るまで大丈夫」

侑「今日は学校来るの早かったんやな」

『陳列が早く終わったの』


何気ない友達の会話に聞こえるでしょう?

何故か2人とも私の横を陣取り頭の上で火花をバチバチさせている


さっきまで息ぴったりだったのにどうしたというのか

どうしたものかも考えていると侑が何かを思い出したかのように「あ」と一言声を漏らす


侑「A見たい言うとった映画あるやろ?」

『?うん狐が主人公のやつ』

侑「ちょうど2枚チケット手に入ったんやけど一緒に行かへんか?」

『エッ、あれ即完売だったのに!?』


嬉しさのあまり侑の腕を掴むとすかさず角名が口を開く


角「そういえばこの間行ったショッピングモールに新しいカフェができたらしいんだけど、百瀬が好きそうなカフェ。行きたくない?」

『いっ、行きたい…』



映画もカフェも私の大好きなもの

別日をお互い指定してくれればいいのに何故か同じ日を指定してくる2人


『両方行く…ってのは、ダメ?』

侑「あかん」

角「いいんじゃない?」

侑「ハァ!?おまっ、正気か!?」


角「映画は何時から?」

侑「…………16時」

角「じゃあそれまでは俺とカフェ行こ」



何も口出ししなくても予定が決まっていき結局侑が折れたのか前半は角名と、後半は侑と出かけることになった
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新「デートやん」

『ッ言わないで!』

a.m.9:21→



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作者名:カホ | 作成日時:2021年7月27日 9時

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