【銀魂】空から女の子が降ってきました。８

第三百二十六訓 ページ37

桂「だから、他の男とよく歩き回るのか、という事だ！」






桂君が食い気味に聞いてくるので、驚いてしまった。






『えーと、歩き回るってのは…今の私と桂君みたいに遊ぶ、って感じの事かい？』



桂「あ、嗚呼！そういう事だ、」






あれ桂君なんか挙動不審？？






『？まァ総悟とかと見廻りで歩くくらい？それ以外は特に。桂君は女の子みたいだから安心できるしさ。あ、神楽ちゃん程じゃないけど』






まァ良いやと思い適当に本音を言うと、桂君が黙りこんでしまった。



………あ、もしかして怒っちった？？女の子っぽいって言ったから怒っちった？？






桂「……A、少し来てもらえるか」



『え、どこに？あ、リンチ？リンチしちゃう？？集団リンチされちゃう？？ごめんって待って桂君わざと言った訳じゃないんだつい本音が』







＿＿＿＿＿＿グイッ、







『ぅわァッ！！』






気付けば路地裏へと引きずりこまれて壁ドンされていた。ヤバイ待って桂君そんなに女顔気にしてたの！？訂正さして！？






桂「………俺が、」



『エッ？』



桂「…俺がどんな気持ちかなど知らないで……高杉の時もそうだ、危機感が足りぬのだ」



『……ん？』





(待って、これって、この感じってまさか……)





嫌な既視感に顔がじわじわと赤くなっていく。






桂「…………ここまでしても、俺がAに抱く感情、分からぬか」



『……懸想、で、ございますか…』






待って日本語がおかしいどうしよう。






桂「ああ、そうだ。それでも…Aは俺を女の様だ、と言うか？」



『いッッ、いわないデス……』



桂「そうか……ならば良い」






桂君は満足そうに微笑んだ後、私の隊服をはだけさせた。




………………は！？！？！？！？







『まままッ、待っ、ちょ、は？！』



桂「すまん、高杉に見せつけられた時とても悔しかった物でな…知ってるか？俺は意外と負けず嫌いなんだ」






私の混乱を物ともせず、壁に私の手首を縫い付ける桂君。



コイツ、アホに見えてとても力が強いのである。





(かッ体つきが…やっぱり男、だ)





その、外見からは分からない筋肉が付いた体つきに少しドギマギしてしまう。



すると、急に肩にヌルリとした物が這った。






『ッ！？』






無論、それは桂君の舌だった。

舌の動きは優しいのに、力を込めて肌を刺激してくる。何処で覚えたんだという様な舌使いである。









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