【銀魂】空から女の子が降ってきました。８

舞台裏 ページ14

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彼女が去ってしまった後の舞台裏。







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重苦しい空気の中。








銀時「…え、何…？お前らがウチに来るとか気味悪い以外の何者でもないんですけど」






万事屋に、真選組の二人＿＿土方十四郎と沖田総悟が尋ねてきていた。


犬猿の仲である二つの組織。どちらかがどちらかを尋ねるだなんて滅多になかったが今回は訳が違った。





だが真選組側の都合なんて知らない万事屋は奇異の目を向けるだけ。







銀時「……つかお前らだけ？Aは居ねーの？」



土方「…その事で話があんだよ。俺もお前らなんざに頼みたかねーが」



沖田「まーまー、こっちは頼んでるからしょうがねぇですよ。それより今回は訳が違ェんだ」






けれど、二人のとっても珍しく真剣な表情に万事屋も違和感を感じていた。


………そのまま、居間に二人を通す。






銀時「神楽ァ、新八ィ、意外なお客さんだ。無礼したらぶっ飛ばしていいから」



神楽「銀ちゃ、…………うえ、何でここにいるアルかニコチンとサド」



新八「真選組が来るなんて珍しいですね」






ソファに座った二人に出した新八のお茶を遠慮なく沖田は啜り、土方は飲まず反対側に座る万事屋三人に向き合った。






銀時「……で、なんの御用で？」



神楽「お土産もAもナシでウチの敷居跨がせて貰った事有難く思えヨ税金泥棒」



新八「何なの、Aさんはファストパスなの？まあでも確かに珍しいですね、Aさんが居ないなんて」






二人は目の前で繰り広げられる三人の会話に、ひっそりとアイコンタクトを取った。


土方はAを何度も話題に出されてその度目尻をピクピクと動かし、沖田は半目でいつも通りに見えて完全に目が死んでいる。






土方(コイツら悉く無自覚に地雷踏み抜いてくな…)



沖田(けどこんだけ懐いてる分、居なくなった事知った後が怖ェですねィ…特にチャイナとか。けどやっぱ一番怖ェのは…………)







「「…………。」」



銀時「……？あんだよ」







この男が一番怖い。一番暴走する気がする……と二人は坂田銀時を見つめた。

それに「んだよ？今日は一段と気持ち悪いなァ、てめーら… 」と耳をほじる。




土方はそれに溜息をつき……








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土方「…………Aは」





「「「？」」」









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土方「………江戸から、出ていった」










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