【銀魂】空から女の子が降ってきました。８

第二百九十七訓 ページ5

まあ、そこから色々あって現在に至るわけだけど。






『とまァ、母は死にました。後から分かったんですけど父は沢山の女性と肉体関係を持っていたみたいで。はは、気持ち悪かったなァ…』






母はとても穏やかな顔で死んでいた。“ごめんね”と手紙を残して。



その穏やかな顔から…私も自 殺をすれば苦しみから抜け出せるんじゃないか、と思い自 殺を始めた。





そして、どうせ死ぬのなら美しく死にたい、父の様に汚い人間になりたくない…という思いで心中を選んだ。








これが、私が自 殺と女性に執着する理由だ。









＿＿＿＿＿シーーーン……、









私が話し終わると、辺りは静まり返った。






『ははは、ちょっとシリアスだったかなー？気まずい雰囲気なんか出しちゃってさ。でも大丈夫ですよー、私の問題ですし』






沈黙に耐えられなくて話題を変える。けれど、総悟達は悔しそうな表情をしていた。






近藤「ごめんなァ、気付いてあげられなくて…」



『！え、』






え、私…もしかして気遣われてる？






『あッ、あははは嫌だな…そんなマジレスしないで下さいってもう平気ですから〜』






いつも通りニコニコ笑う。が、それは無理をしている、と判断された様で。






『ぇ、ぅわァッ！？』






総悟に抱き締められ、近藤さんには頭を撫でられ、トシもぶっきらぼうに「すまねぇ」と謝ってくる始末。


………えッ、いやいやいや！三人ともこんなことするキャラじゃないでしょ！？え！？ちょっと！？






『い、良いって言っているのに…』






それでも、この暖かさを嬉しいと思っている自分が居た。





(……あーもう、絆されすぎじゃないかい？私…)









ー

第二百九十八訓→←第二百九十六訓

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す