第壱話〜僕が入隊したときのお話 前編 ページ3
「近藤さん。今度新しい隊ができるのは本当なんですかィ？」
「あぁ本当だ。何か松平のとっつぁんがさぁ、今度新しい隊ができるからヨロシク〜て、」
「てか何で今更新しい隊をつくる必要があるんだ？」
「それがさぁトシ俺にもわかんねぇんだよ！何でだと思う？」
「とっつぁん何も話さなかったんですかィ？珍しいですねィ」
「まぁ三日後にその新しい隊のメンバーが来るらしいから。」
「部屋はどうするんだ？空きは一つしかねぇぞ？」
「それは新隊長の部屋になるらしい。あとお小姓の」
「他の隊士はどうするんです？」
「何か人数が多い隊から移動させるらしいよ？」
「マジかよ」
「ふん、三日後が楽しみでさァ」
〜三日後〜
今日は隊士全員が中庭に集められた。隊士達の目線の先には松平片栗虎がいた。
「みんなが知っての通り今日新しい隊ができる。もう前置きが面倒なので早速呼んじゃう？おーい西田来い。」
片栗虎が見た方向にみんな目を向けた。すると暫くして誰かが来た。顔は笠で隠れて見えない。服装は旅装束のままだ。
「とりあえず自己紹介しろ」
「お初にお目にかかります。僕は西田華蓮。新十番隊隊長になりました。以後宜しくお願いします。あっ、旅装束のままですみません。時間がなかったものですから。」
そう言いながらその人は笠を取った。すると皆が驚いた。そこには少女が居たのだから。しかも美人な。
「お、女!」
「そうですが？鬼の副長土方十四郎さん。」
「き、聞いてないぜとっつぁん！」
「そうだ！女にこの仕事が出来るとは思わねぇ！」
「俺もそぉ思ったんだけどさ〜上がきかなくって。」
「上の命令でも女はダメだ。まずこの女強いのか？」
「あの〜自己紹介終わったんで部屋に帰っていいですか？私の小姓が待ってるんで。」
「ダメだ。どうも納得出来ない。なぜお前は真選組に来た？理由を説明しろ。」
「それはまだ話せません。僕にも都合が。」
「てめぇの都合なんてどうでもいいんでさァ。とっとと話せよ」
「それは今おめぇらに話せねぇんだよ。」
「とっつぁんは黙っててくだせェ。今俺達はこの女と話してんでさァ」
だんだん空気が冷たくなってきた。そんな中少女はクスリと笑うとこう言った。
「なら取り引きしませんか？何人でも構いません。皆さんが私と戦って私に勝ったら理由を言いましょう。正し皆さんが負けたら。私の気が向かない限り話しません。」
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九条千尋(作者) - ありがとうございます♪ (2016年8月13日 23時) (
レス) id: b16442feb4 (このIDを非表示/違反報告)
桜子 - とてもおもしろっかたです (2016年8月6日 15時) (レス) id: 9903be7bbe (このIDを非表示/違反報告)
九条千尋 - 固定ですが、固定でも名前は変えられます！小説説明欄にある、大中小の隣にあるマークを押して下さい！後は説明どうりすれば名前を設定できます。 (2016年3月1日 17時) (レス) id: bb9da017ea (このIDを非表示/違反報告)
カントリーロード - 名前は固定ですかね？ (2016年2月29日 11時) (レス) id: e8737af675 (このIDを非表示/違反報告)
九条千尋(作者) - あ、ありがとうございます！原作のように思って読んでくれたなんて！本当にありがとうございます！ (2015年12月2日 22時) (レス) id: 8e776f80d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：九条千尋 | 作成日時：2015年11月3日 23時
